エヌビディア(NVDA)の株価は1月17日の米国市場で3.1%上昇し、終値は1371.71ドルとなりました。この動きは、バークレイズが同社の目標株価を160ドルから175ドルに引き上げ、「オーバーウェイト」と評価を見直したことが要因と考えられます。
エヌビディアの次世代型Blackwellグラフィック処理ユニット(GPU)は、同社の売上を大きく押し上げる可能性が期待されています。特にAIやデータセンター関連の需要が引き続き堅調なことから、投資家の間でポジティブな見解が広がっています。
バークレイズの分析とエヌビディアへの期待
バークレイズは、エヌビディアの新しいGPU「Blackwell」が市場で大きなインパクトを与えると予測しています。AI分野の成長に伴い、エヌビディアの製品需要が高まることが見込まれ、同社の売上増加につながるとしています。
AI開発の進展や、エヌビディア製品の性能向上により、企業の顧客基盤がさらに拡大する可能性が指摘されています。このような見通しに基づき、バークレイズはエヌビディアの目標株価を大幅に引き上げました。
一部アナリストが指摘するリスク要因
一方で、エヌビディアに対して慎重な見方を示す専門家もいます。D.A. Davidsonのアナリスト、ギル・ルリア氏は、以下の点をリスク要因として挙げています。
- 供給チェーンの混乱:半導体業界全体に影響を与える可能性がある供給問題が、エヌビディアの生産と納期に影響を及ぼす可能性があります。
- 競争の激化:企業が独自のチップ開発に取り組む動きが加速しており、エヌビディアの市場シェアが低下する可能性があります。
これらの要因を背景に、エヌビディアの株価が短期的な逆風にさらされる可能性も指摘されています。
エヌビディア株の今後の展望
エヌビディアの株価上昇は、AI分野の成長に対する投資家の期待を反映しています。一方で、市場環境や競争要因に対する慎重な姿勢も引き続き必要です。
2025年、エヌビディアは次世代GPUの発売を契機に、新たな成長ステージに進むと見られています。ただし、供給面の不安定さや競争環境の変化に注視しながら投資判断を行うことが重要です。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA