エヌビディア、PC市場参入の可能性を示唆!インテルやAMDに挑戦状?

1月8日、バロンズの人気ニュースレター「TECH」でエヌビディア(NVDA)に関する注目すべき記事が掲載されました。同記事では、毎年恒例のテクノロジー見本市「CES 2025」でのエヌビディアの発表内容を中心に、同社の今後の戦略や株式市場への影響が詳しく分析されています。本記事では、TECHニュースレターの記事を要約し、そのポイントを掘り下げてご紹介します。

CES 2025で注目を集めたエヌビディアの動き

エヌビディアがCESで発表した目玉製品の一つが、「Project Digits」というデスクトップ型AIスーパーコンピュータです。この製品は、エヌビディア初のデスクトップコンピュータとされており、ArmベースのCPU「GB10 Grace Blackwell Superchip」を搭載しています。最大1ペタフロップのAIパフォーマンスを発揮するこの製品は、データサイエンティストやAI研究者、学生向けに設計され、2025年5月に3,000ドルから発売される予定です。

さらに、同社は新しいゲーム用グラフィックカード「RTX 50シリーズ」も発表しました。これには、AIグラフィックレンダリング技術「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」の最新バージョンが搭載されており、ゲーマーにとってよりスムーズなプレイ環境を提供します。

Project Digitsの市場への影響

Digitsは、エヌビディアがこれまでに開発したAIサーバーCPU技術をデスクトップサイズに縮小した製品であり、台湾のMediaTek(メディアテック)との協力で実現されました。この製品は、コンシューマー市場というよりは、開発者やエンジニア向けに特化したもので、AIやデータ処理の分野で活用が期待されています。

バロンズの記事では、Digitsの発表がPC市場進出への布石である可能性に触れています。フアンCEOもこの可能性を認める発言をしており、将来的にはノートパソコン市場にも参入する意図が示唆されています。

エヌビディアのPC市場参入の可能性

エヌビディアがノートパソコン市場に参入すれば、既存のプレイヤーであるインテル(INTC)やIntelアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)との競争が激化する可能性があります。特に、Windows搭載PC向けにArmベースの技術を導入することで、ゲーム向けの高性能グラフィックと長時間バッテリー寿命の両立が実現されると予想されています。

これまで、ArmベースのWindows PCはソフトウェア互換性の課題を抱えていましたが、エヌビディアの優れたソフトウェアエンジニアリングがこの課題を克服する可能性があります。

市場と株式への影響

TECHニュースレターでは、エヌビディアの今回の動きが株式市場に与える影響についても分析されています。2025年のエヌビディアの売上は1,290億ドルと予測されていますが、PC市場への参入が成功すれば、さらに数十億ドル規模の売上が加わる可能性があります。これにより、エヌビディアはAI市場だけでなく、コンシューマーPC市場でもリーダー的な存在となることが期待されています。

まとめ

バロンズのTECHニュースレターでは、エヌビディアがCES 2025で発表した内容について、「同社の長期的なビジョンを示す重要なステップ」として評価しています。Digitsをはじめとする新製品群は、AIとPC市場の両方でのエヌビディアの可能性を示しており、投資家にとっても大きな注目ポイントとなっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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