生成AIがもたらすソフトウェア株の未来!2025年の注目企業トップ3

2024年に大幅な上昇を遂げたソフトウェア株は、2025年もその勢いを維持すると見られています。ドイツ銀行のアナリスト、ブラッド・ゼルニック氏は、この成長が継続すると予測しています。ただし、アドビ(ADBE)に関しては例外的な見解を示しています。

生成型AIがソフトウェア株の成長を後押し

セールスフォース(CRM)、サービスナウ(NOW)、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)などの企業が生成AIの技術を活用し、株価が昨年大幅に上昇しました。この背景には、企業が生産性向上を目指してAI技術に投資していることがあります。ウォール街でも、この分野に対する楽観的な見方が広がっています。

テクノロジー分野全体も好調で、テクノロジー・セレクト・セクターSPDR ETF(XLK)は2024年に20.80%上昇しました。この流れは2025年も継続する可能性があります。

2025年のソフトウェア市場の見通し

ゼルニック氏は、1月8日に発表した調査メモの中で、2025年のソフトウェアへの支出環境が2024年よりも改善する可能性を示唆しました。CIOや業界関係者との会話、さらにはサードパーティデータの分析に基づき、AI技術の普及が売上増加を後押しする可能性が高いとしています。

「AIのハロー効果」が新規顧客の獲得を促し、既存顧客による追加投資にもつながると考えられています。特に生成AIの収益化はまだ初期段階であるものの、そのポテンシャルが評価されています。

2025年の注目銘柄

ゼルニック氏は、2025年に注目するトップソフトウェア企業として、以下の3社を挙げています。

  • スノーフレーク(SNOW):2024年第3四半期には、予想を大幅に上回る売上と利益を発表しました。クラウドデータプラットフォームへの需要が高まっています。
  • サービスナウ(NOW):2024年10月に通年のガイダンスを引き上げ、企業からの投資が増加しています。
  • Zスケーラー(ZS):サイバーセキュリティの需要増加に支えられ、2024年12月に通年の業績見通しを上方修正しました。

アドビの見通しに陰り

一方で、ゼルニック氏はアドビについて慎重な姿勢を見せています。同氏はアドビの評価を「買い」から「ホールド」に格下げし、目標株価を600ドルから475ドルに引き下げました。AIツール「Firefly」の可能性は強調されていますが、売上への具体的な影響がまだ明確ではないと指摘しています。

アドビは12月11日に発表した売上見通しが期待を下回り、2024年の株価は25%の下落で終了しました。この結果、同社は年間ワースト・パフォーマンスランキングで6番目に位置付けられました。

アドビの最高財務責任者(CFO)のダン・ダーン氏は、「収益化への取り組みはまだ1年目に過ぎず、会社に大きな影響を与えるには時間が必要」と語っています。

まとめ

2025年のソフトウェア株市場は、生成AIの普及や企業の生産性向上への投資に支えられ、引き続き好調な展開が期待されています。一方で、アドビのようにAI分野での収益化が課題となる企業もあり、慎重な投資判断が求められる状況です。

2025年のソフトウェア株市場を見守りつつ、各企業の動向を注視することが重要です。

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