AMD株価が急落!HSBCアナリストの警告が示すもの

  • 2025年1月9日
  • 2025年1月9日
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1月8日の米国市場でアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価が約5%下落しました。この下落は、HSBCのストラテジストによる格下げが影響したものと見られます。同社は、エヌビディア(NVDA)やインテル(INTC)と競争する半導体メーカーであり、特に人工知能(AI)向けチップの分野で注目されていますが、その競争力が疑問視されています。

HSBCがAMDの目標株価を大幅に引き下げ

HSBCのアナリストであるフランク・リー氏は、AMDの目標株価を200ドルから110ドルに引き下げ、評価も「買い」から「ホールド」に変更しました。リー氏は、過去3か月間における株価の29%の下落を指摘し、さらなる下落の可能性を示唆しています。

特に、同社のAIグラフィックプロセッサのロードマップについて、「これまで考えられていたよりも競争力が低い」と述べています。この点が市場での評価を引き下げる要因となっています。

エヌビディアが依然としてAIチップ市場をリード

AI向けチップ市場では、エヌビディアが引き続き明確なリーダーとなっています。一方で、AMDやブロードコム(AVGO)、マーベル・テクノロジー(MRVL)も市場シェアを拡大しようと競争を繰り広げています。Googleの親会社であるアルファベット(GOOGL)や、メタ・プラットフォームズ(META)などの大手テクノロジー企業がAI分野への投資を強化する中、これらの企業間の競争は激化しています。

AMD株価、過去3か月で29%下落

1月9日の米国東部時間10:24時点で、AMDの株価は前日比4.57%下落し、121.5ドルで取引されています。過去3か月間で同社の株価は29%下落しており、AI分野における競争力の不透明さが株価に影響を与えていると考えられます。

AMD、AI創薬企業への投資で新たな可能性を模索

一方で、AMDはAI技術を活用した創薬企業への投資を通じて、新たな市場での成長を目指しています。同社は、アブサイ(ABSI)という企業に2000万ドルを投資しました。この発表を受け、アブサイの株価は22%上昇しました。

AIを活用した創薬は今後の成長分野として注目されており、AMDがどのようにこの分野でポジションを確立していくかが注目されています。

おわりに

AMDの株価は現在下落傾向にありますが、AI分野における競争力強化や新たな成長市場への投資が、今後の業績にどのような影響を与えるのか注目されます。エヌビディアとの競争が激化する中で、AMDが戦略的な方向性をどのように進めるかが鍵となります。

*過去記事はこちら  AMD

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