エヌビディアCEOの基調講演がマイクロン・テクノロジーの株価を押し上げる

1月6日にラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、エヌビディア(NVDA)の最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏が基調講演を行いました。その中で、エヌビディアの最新ゲーミングチップ「GeForce RTX 50 Blackwell」シリーズについて言及し、このチップのメモリをマイクロン・テクノロジー(MU)が提供していることを発表しました。この発表により、マイクロン・テクノロジーの株価は急上昇しています。

マイクロン・テクノロジーの株価動向

1月7日の米国市場では、マイクロン・テクノロジーの株価は午後1時30分過ぎの段階で4.2%上昇し、103.44ドルで取引されています人工知能(AI)ハードウェアに不可欠な高帯域幅メモリにおける同社の役割が改めて認識された形です。

エヌビディアの最新チップと「Project Digits」

基調講演では、エヌビディアの新しいBlackwellチップファミリーがフル稼働中であることが発表されました。フアン氏は、すべてのクラウドサービスプロバイダーがこのシステムを立ち上げ、運用していると述べました。また、Grace Blackwell NVLink72に加えて、3つの新しいBlackwellシステムが稼働していることを明らかにしています。

さらに注目すべき発表として、エヌビディアは個人向けAIスーパーコンピューター「Project Digits」を発表しました。この製品は3,000ドルから販売され、BlackwellファミリーのNvidia GB10チップを使用しています。このチップにより、一般的なコンセントで高い性能を実現可能です。この製品は5月から販売開始予定です。

マイクロン・テクノロジーとエヌビディアの関係

マイクロン・テクノロジーとエヌビディアは既に強力なパートナーシップを築いており、AIハードウェア市場で重要な役割を果たしています。投資家たちは、マイクロンが提供する高帯域幅メモリがエヌビディアのAIチップの性能をさらに高めると期待しています。

基調講演に対する市場の反応

エヌビディアの基調講演は期待を集めましたが、一部のアナリストは次世代GPUプラットフォーム「Rubin」に関する具体的な情報が提供されなかったことを指摘しました。ベンチマーク・リサーチのアナリスト、コディ・アクリー氏によると、Rubinは2026年以降に登場が予想されており、まだ詳細が語られる段階ではないとのことです。

エヌビディアの未来展望とAIエージェントの可能性

フアン氏はAIエージェントについても触れ、「次世代のロボット産業となり、数兆ドル規模のビジネスチャンスを生み出す可能性がある」と述べました。エヌビディアは、企業がAIエージェントを構築するためのモデルやフレームワークを提供しており、教育やエンターテイメントなどさまざまな分野での活用が期待されています。

今回の基調講演を通じて、エヌビディアとそのパートナーであるマイクロン・テクノロジーがAI分野における革新をリードしていることが改めて示されました。投資家にとっても注目すべき動向と言えそうです。

*過去記事「ビザやマイクロンが注目!2025年に期待のAI関連株を徹底解説

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