2024年、アクソン・エンタープライズ(AXON)は大きな成功を収め、1年間で株価は130%も上昇しました。この動きは、同じく注目を集めたパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の成長傾向に類似しています。
アクソンはトランプ次期政権の政策からも恩恵を受けると期待されており、投資家の間で注目されています。同社はスタンガン「テーザー」やボディカメラの製造に加え、法執行機関が証拠や記録を管理するためのクラウドソフトウェアプラットフォームを提供する法執行テクノロジー企業です。
トランプ政権の政策と法執行支出の増加
ドナルド・トランプ政権のもとでは、大量国外追放などの提案が法執行活動への支出増加につながると予想されています。このため、アクソンはこうした政策の恩恵を受けると見られています。選挙翌日に株価は4%上昇し、その翌週には好調な決算報告を受けてさらに上昇しました。
時価総額と競合他社との比較
現在、アクソンの時価総額は453億ドルと、1723億ドルのパランティアと比べてまだ小規模です。しかし、同社がAIの力を活用し、法執行分野での革新を続けることで、今後数年で大きな変化をもたらす可能性があります。アクソンは2017年に「Axon AI」を設立し、テクノロジーの最先端を走る企業であることを示しています。
AI搭載ツール「ドラフト・ワン」の発表
2024年初め、アクソンはAIを活用したツール「ドラフト・ワン」を発表しました。このツールはボディカメラの映像から直接下書きの報告書を作成するもので、警官の業務効率を大幅に向上させるとされています。このような進歩は、同社の売上と利益率を引き上げる要因になると考えられます。
株価収益率と成長の展望
現在、アクソンの株価収益率は24.3倍と高めではありますが、それでもパランティアよりは割安です。同社は成長と利益率拡大への明確な道筋を持ち、今後5年間も堅調な成長を続けると見込まれます。一方、パランティアは株価収益率の圧縮リスクに直面する可能性が高いとされています。2030年までに、アクソンがより価値の高い企業となる展開も予想されます。
まとめ:未来を見据えたアクソンの可能性
アクソンはAIを活用した革新的な製品とサービスを提供し続けており、その結果、法執行分野での地位を強化しています。同社の成長ポテンシャルは非常に高く、今後も注目を集める存在となるでしょう。投資家はアクソンの動向を引き続き注視する価値があると言えます。
*過去記事はこちら アクソン AXON