AIソフトウェア企業であるパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、米国政府を主要な顧客とし、特に軍事分野で高い評価を受けています。最近、同社は米軍との新たな契約で最大6億1900万ドルの売上を獲得する契約を締結しました。このニュースを受け、同社株は12月19日の米国市場で3.83%上昇。終値は74.25ドルでした。
株価の動向とAIへの期待
パランティア・テクノロジーズの株価は、AIの潜在的可能性に対する熱い期待によって、年初来で4倍以上上昇しています。同社は国防を専門にしており、米国の多くの軍事部門と連携しています。
最新の契約は、陸軍が使用するデータプラットフォーム「Vantageプログラム」に関連しています。同社は18日、このソフトウェアが即応性、兵站、募集、戦力管理など、あらゆるデータ領域において陸軍を支援していると述べています。
市場環境とトランプ新政権の影響
最近の市場環境もパランティアの株価に影響を与えています。特に、ドナルド・トランプ氏が11月の選挙で当選したことで、軍事支出の増加が期待され、同社株の価値が上昇しました。過去1か月で22%の株価上昇を記録しており、軍事関連の支出が増加するシナリオではさらなる株価上昇が見込まれます。
アナリストの見解とリスク
ウィリアム・ブレアのアナリストであるルイ・ディパルマ氏は、パランティアに対して「アンダーウェイト」の評価を維持しています。同氏は、1690億ドルとなる現在の時価総額は、競合他社に比べ1000億ドル以上のプレミアムがついていると指摘しています。
一方で、「上昇のリスクとしては、勢い、トランプ新政権に関連する楽観論、パランティアの事業に対する人工知能の影響が挙げられる」とも述べています。
今後の展望
パランティア・テクノロジーズは、AI市場や軍事支出の増加を背景に、さらなる成長が期待されています。特に、米国政府との関係や先進的なAI技術に対する市場の需要が引き続き高まる中で、同社の動向が注目されています。
*過去記事はこちら パランティア PLTR