セキュリティソリューション企業、クラウドフレア(NET)の株価が12月17日の米国市場で2.56%上昇しました。同社の成長に自信を示したシュティフェルのアナリスト、アダム・ボーグ氏が格上げを発表したことが背景です。
ボーグ氏はクラウドフレアの投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価を95ドルから136ドルに増額しました。これは17日の終値117.58ドルから16%の上昇余地があることを意味します。
「クラウドフレアは、巨大で拡大する総アドレス可能市場(TAM)を背景に、実行力の改善と数字の上振れを達成できる位置にあると考えます」とボーグ氏は調査ノートで述べています。また、同社が少なくとも前年比25%〜30%の売上成長を維持しつつ、将来的に収益性も向上させる能力があると指摘しました。
クラウドフレア株は年初来41%上昇、AI投資が追い風
ボーグ氏の格上げは、同社株が今年に入って41%上昇している中での発表です。11月8日には売上高ガイダンスが失望を呼び、4.6%下落する場面もありましたが、依然として強いパフォーマンスを維持しています。企業が生成AI関連の取り組みに多額の投資を行っていることが、ソフトウェア銘柄全般の支援材料となっています。ボーグ氏は、2025年にクラウドフレアが引き続きこうした支出の恩恵を受けると予想しています。
クラウドフレアが成長を続ける理由
ボーグ氏は次のように述べています。「ハイブリッド環境が進む中で、インターネットへの依存度は重要な局面においてますます高まっており、サイバーセキュリティの脅威も一段と増しています。従来のアプローチでは不十分になる中、企業はクラウドを活用した最新のネットワークおよびセキュリティソリューションを採用し続けると予想しています」。
まとめ
クラウドフレアは、拡大する市場規模やサイバーセキュリティ需要の高まりを追い風に、今後も成長が期待される企業の一つです。特にクラウドベースのソリューションへの移行が加速する中で、同社の持つ強みが市場で評価されている状況です。