12月だけで50%以上上昇!ブロードコムが魅せる『エヌビディアの瞬間』とは?

ブロードコム(AVGO)の株価が記録的な上昇を続けています。12月16日の米国市場で同社の株価は11.2%上昇し、前週13日の24.4%の急騰に続いてさらに上昇しました。13日の上昇は、同社史上最大の1日当たりの上昇率を記録しただけでなく、時価総額が2060億ドル増加し、アメリカ企業としては史上6番目の1日当たりの増加額となりました。同社の株価は12月だけで50%以上の上昇を記録しており、過去最高の月間パフォーマンスを達成する勢いです。

AI市場でのブロードコムの躍進

ブロードコムは急上昇前でも時価総額が約8,000億ドルに達しており、今回の動きで1兆ドルを超える規模の企業となりました。AIに特化した半導体の需要が急増する中、ウォール街ではエヌビディア(NVDA)に似た成功ストーリーが期待されています。バーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏は16日のレポートで、ブロードコムの「AI市場における力強い展開が、独自の『エヌビディアの瞬間』を迎えつつある」と指摘しました。

ラスゴン氏によると、2027年度までに、AI関連市場で600億ドル〜900億ドル規模のサービス可能な市場(SAM)を見込んでいるといいます。この見通しは、現在進行中のハイパースケール顧客への導入状況をもとにしたものですが、ブロードコムと協議中の他企業が参入すれば、市場規模はさらに拡大する可能性があります。

半導体市場全体の見通しとVMwareの成功

ラスゴン氏はブロードコムを半導体セクターでの「トップピック」として推奨しています。同氏は、AI以外のコア事業については「依然として厳しい状況」としつつも、「2025年に向けては、改善の兆しや比較のしやすさが見られる」と述べています。

また、VMwareの買収に関しても、「期待を大きく上回る成果を上げている」と評価。買収完了から1年が経過した現在、複数の分野で好調な業績を示しています。

エヌビディアとの比較と将来の展望

ラスゴン氏はエヌビディアについても前向きな見方を示しており、「投資家は依然としてこの銘柄を注目すべきだ」と強調しました。同氏は「2025年は非常に良い年になる可能性が高い」と予想しています。一部の投資家は2026年以降の見通しに懸念を抱いていますが、「実際に支出を行っている顧客からの需要と購入意欲は極めて高い」と述べ、顧客サイドからは楽観的な見方が広がっていることを指摘しました。

まとめ

ブロードコムはAI分野での成功とVMwareの買収効果を背景に、株価が大きく上昇しています。同社の成長が続く中で、エヌビディアのような成功事例と並び称される存在となる可能性が高まっています。さらに、半導体業界全体としても2025年以降に向けた成長が期待されており、AI関連事業を核とした展望が注目されています。

*過去記事 ブロードコム AVGO

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