2024年、AI音声技術を手がけるサウンドハウンドAI(SOUN)の株価が大幅に上昇しています。この上昇トレンドに対して、ウェドブッシュ証券の著名アナリスト、ダン・アイブス氏は強気な姿勢を示しており、サウンドハウンドの成長可能性に注目しています。
ウェドブッシュが目標株価を大幅引き上げ
アイブス氏は、サウンドハウンドの目標株価をこれまでの10ドルから22ドルに引き上げました。この新たな目標は、12月13日の終値16.91ドルからさらに30%の上昇を見込んだものです。同氏はまた、株式の格付けを「アウトパフォーム」に据え置いています。
「サウンドハウンドは、企業向けAI需要が本格化する中、成長戦略の収益化に向けた初期段階にある」と、アイブス氏は調査メモで述べています。
829%の急上昇、サウンドハウンドの飛躍
サウンドハウンドの株価は今年に入ってから829%も上昇しており、2022年の株式公開以来、最も好調な年となっています。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、この上昇率は他のAI関連銘柄と比べても際立っています。
同社はAI音声技術を活用したソフトウェアを開発しており、その技術は現在、世界中の1万店以上のレストランで導入されています。顧客は通常通り注文するだけで、AIがリアルタイムで音声による注文内容を正確に把握する仕組みです。
サウンドハウンドの技術が導入されるレストラン
サウンドハウンドのAI技術は、すでに大手レストランチェーンで採用されています。具体的には、以下のような企業が同社の技術を活用しています。
- チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)
- クリスピー・クリーム(DNUT)
- ダイン・ブランズ・グローバル(DIN)
さらに、12月5日には、Torchy’s Tacosが130店舗でこの技術を展開する計画であることが発表されました。
AI専門企業としてのポテンシャルに注目
「サウンドハウンドは、AI音声技術分野で大きな進展を遂げている企業でありながら、過小評価されている」と、アイブス氏は述べています。同氏の予測によれば、今後のさらなる売上拡大と株価上昇が見込まれるとのことです。
株価の動向
12月16日、サウンドハウンドの株価は16.44%上昇し、19.69ドルで取引を終えました。同社のAI技術の成長力と市場での優位性は、引き続き投資家の関心を集める要因となっています。
今後の動向に注目が集まる中、サウンドハウンドがAI音声技術のリーダーとしてさらなる成長を遂げる可能性があります。