テスラ株が再び過去最高値!トランプ規制廃止の可能性が追い風か?

テスラ(TSLA)の株価は12月13日の米国市場で4.34%上昇して436.23ドルとなり、終値としての過去最高値を再び更新しました。
トランプ次期大統領が先進運転支援システム使用時の事故報告を義務付けるプログラムを終了する可能性があるとの報道が株価にプラスに働いたようです。

事故報告義務の廃止がテスラに与える影響

13日、ロイターはトランプ氏が先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムを使用している車両の事故を報告する義務を終了する可能性が高いと報じました。

アメリカ国家道路交通安全局(NHTSA)は現在、この報告義務を規定する機関であり、「NHTSAの一般命令は、ADASや自動運転システムを備えた車両の事故に関する重要なデータを迅速に収集するための画期的なツールです」とコメントしています。同命令により、安全問題について迅速に把握できるようになり、場合によっては1日以内に安全欠陥を発見することが可能となります。

テスラにとってこの動きはメリットと考えられています。なぜなら、同社が最も多くの事故を報告しているからです。これはテスラ車が常時インターネットに接続されており、他の自動車メーカーと比較して運転支援システムに関するデータを自動的に収集しているためです。

テスラの事故報告数とその背景

テスラはADASに関連する約1,600件の事故をNHTSAに報告しており、これはホンダ(7267)の100件強を大きく上回っています。しかし、これらの報告のうち約1,450件は車両のテレマティクスデータに基づいており、NHTSAのデータベース全体の約70%を占めています。

事故報告データそのものが直接的にテスラの株価に影響を与えることはありません。これはすでに数カ月間存在している情報であり、投資家もテレマティクスが報告頻度に与える影響を認識しています。しかし、このプログラムの終了は、トランプ政権が新しい運転技術に対してより好意的であることを示唆している可能性があります。

自動運転ロボタクシーへの期待

テスラは2025年に自動運転ロボタクシーサービスを開始する計画を発表しており、ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏はこの分野を「テスラにとって1兆ドル規模のビジネスチャンス」と評しています。

さらに、同日に中国で「Actually Smart Summon」という新機能が発表されました。この機能は駐車場や私道でのみ使用可能で、テスラ車を自動的に呼び寄せることができます。

ウォール街の見方と今後の展望

テスラの株価が大幅に上昇した一方で、ウォール街のアナリストたちは慎重な姿勢を見せています。テスラを「買い」と評価するアナリストは全体の44%にとどまり、平均目標株価は275.62ドルで、現在の水準から36%の下落を示唆しています。

しかし、ウェドブッシュ証券は楽観的であり、2025年末までにテスラの時価総額が2兆ドルに達する可能性を指摘しています。「フルセルフドライビング(FSD)機能、自動運転、そして2026年初頭のサイバーキャブの投入がテスラの鍵を握る」としています。

今後も、テスラの成長戦略や新機能の展開が投資家の注目を集めることになりそうです。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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