ブロードコムの第4四半期決算:予想を上回る業績とAI事業の成長性

ブロードコム(AVGO)は12月12日、第4四半期の決算を発表し、ウォール街の予想を上回る調整後1株当たり利益を報告しました。この発表を受け、同社の株価は時間外取引で大幅に上昇しました。

第4四半期の業績概要

半導体メーカーであるブロードコムは、ウォール街のコンセンサス予想である1.39ドルを上回る1.42ドルの調整後1株当たり利益を達成しました。また、売上は140.5億ドルとなり、アナリスト予想の140.7億ドルとほぼ一致しました。

さらに、同社は今四半期の売上を146億ドルと見込んでおり、アナリストの予測である145.5億ドルを上回る見通しを示しました。

AI事業の大幅成長と将来展望

ブロードコムのホック・タンCEOは、「2024年度の前年比220%増のAI関連売上は、当社のAI XPUsおよびイーサネット・ネットワーキング・ポートフォリオが主な要因です」と述べました。この発表を受けて、同社の株価はアフターマケットで10%を超える上昇を見せています。

CEOのタン氏はアナリストとの電話会議で、ブロードコムが現在3社のハイパースケーラー顧客を抱えていることを明かし、今後3年間のAI分野での成長の可能性を強調しました。さらに、2027年度にはアクセラレータとネットワークにおけるAI市場の規模が600億ドル〜900億ドルに達するとの見解を示しました。

各部門の売上状況

ブロードコムの第4四半期の半導体ソリューション部門の売上は82億ドル、インフラストラクチャソフトウェア部門の売上は58億ドルでした。同社の製品は、ネットワーク、ブロードバンド、サーバーストレージ、ワイヤレス、産業など幅広い分野で使用されています。その中には、生成AIアプリケーションで活用されるチップも含まれています。

株価の動向と市場での優位性

2024年に入ってからブロードコムの株価は62%上昇しており、同期間にiShares SemiconductorセクターETFが記録した13%の上昇を大きく上回る成績を収めています。同社のAI分野への積極的な取り組みが、この顕著な株価上昇の一因とされています。

まとめ

ブロードコムは、第4四半期決算で予想を上回る業績を報告し、AI関連事業の成長を軸に今後の成長を見込んでいます。特にAI市場における存在感を強めている同社の動向は、投資家にとって今後注目すべきポイントとなっています。

*過去記事 ブロードコム AVGO

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