アポロ・グローバル・マネジメント(APO)とワークデイ(WDAY)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスによる四半期ごとのリバランスに伴い、12月23日の取引開始前にS&P 500指数に新たに組み入れられることが発表されました。これにより、コルボ(QRVO)とアメンタム・ホールディングス(AMTM)の2社はS&P 小型株 600指数へ移動することになります。
アポロの株価が過去最高値を更新
オルタナティブ資産運用会社であるアポロ・グローバル・マネジメントは、S&P 500に組み入れられることが発表された後、12月6日の時間外取引で6.14%上昇し、株価は188.77ドルとなりました。これにより、同社は過去最高値を更新しています。
アポロは、S&P 500指数内ではKKRとブラックストーンに次ぐ第3位のオルタナティブ資産運用会社であり、企業価値は1,000億ドルを超えています。この発表を受け、投資家の注目を集めています。
ワークデイの株価も大幅上昇
一方、ワークプレイスソフトウェアの提供企業であるワークデイも、発表後の時間外取引で7.82%上昇し、株価は287.26ドルに達しました。ワークデイは企業の効率化を支えるソリューションを提供しており、その市場での影響力が評価されています。
リバランス発表前の市場の動き
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスのリバランス発表が6日の米国東部時間午後5時15分に行われる前、投資家の間ではどの企業がS&P 500に追加されるかについて多くの憶測が飛び交いました。時価総額の大きい企業が優先されることが多いため、アポロ・グローバル・マネジメント、アプラビン(APP)、コインベース・グローバル(COIN)が有力候補として挙げられていました。
アプラビンは期待から6日に5.92%上昇しましたが、S&P 500への採用が見送られたことから、時間外取引で3.86%下落しました。同様に、コインベースも通常取引で7%上昇したものの、時間外取引では0.84%下落しました。
S&P 500だけでなく中小型株指数も変動
今回のリバランスでは、S&P 小型株 600指数ではコルボとアメンタム・ホールディングスが、ケリー・サービス (KELYA) とサービス・プロパティーズ・トラスト (SVC) に代わります。また、S&P 中型株 400指数にはコメリカ (CMA) とカーペンター・テクノロジー (CRS) が新たに組み入れられ、ヴィシェイ・インターテクノロジー (VSH) とカーターズ (CRI) が外れる形となります。
S&P指数のリバランスとは
S&P 500指数、およびS&P中型株指数と小型株指数は、構成銘柄の発行済み株式数の変動に基づき四半期ごとにリバランスされます。このプロセスにより、指数は市場の変化を反映した形で調整され、投資家にとって信頼性の高い市場指標を提供しています。
アポロ・グローバル・マネジメントとワークデイのS&P 500への追加は、それぞれの企業の市場における重要性が高まっていることを示しています。これにより、投資家は今後の動向にさらに注目することが期待されています。