アマゾン株、生成AI発表で連日最高値!AWSの快進撃が止まらない理由

アマゾン・ドット・コム(AMZN)の株価が、AI分野での進展とAWSの発表により過去最高値を連日更新しています。同社は今週開催されたAWS re:Invent 2024カンファレンスでクラウド事業Amazon Web Services(AWS)の生成AI分野での役割を発表し、投資家や市場関係者の注目を集めました。

AWS、AI競争での遅れを挽回

アマゾンのAWSはこれまで、人工知能(AI)プラットフォームの分野でマイクロソフト(MSFT)のAzureに遅れをとっていると見られていました。しかし、オッペンハイマーのアナリスト、ティモシー・ホラン氏とジェイソン・ヘルフスタイン氏は、AWSがこのカンファレンスでの発表内容を受け、「ほぼ追いついた」と評価しました。

同氏らは「AWSはクラウドインフラとそれに関連するツールの構築において、依然として世界一の地位を保っています。AIは同社のリーダーシップの地位にとって大きな脅威でしたが、効果的な移行ができたようです。ただし、まだ初期段階に過ぎません」とコメントしています。

株価の上昇、過去最高値を連続で更新

アマゾンの株価は、12月6日の米国市場で2.94%上昇し、終値は227ドルでした。これで3日連続で過去最高値を更新しました。また、これで6連騰となり、2023年11月7日に終わった8連騰以来の記録となりました。

一方で、マイクロソフトの株価も0.2%上昇し、こちらも6日連続の上昇を見せています。ただし、過去最高値の467.56ドルからは5%低い水準での取引が続いています。

AIインフラの強化と独自半導体の進展

ウェドブッシュ証券のスコット・デビット氏は、AWSの成長ペースと競争優位性に対して強い確信を示しています。同氏は、アマゾンが開発した独自の半導体「グラビトン」「トレイニアム」「インフェレンティア」が大きな進歩を遂げていると指摘し、これがAIインフラの基盤を強化していると述べました。

「生成AIの全スタックにわたり堅調な需要があります。特に大手企業顧客やパートナー企業(アンソロピックなど)からの反応は非常にポジティブなものでした」とデビット氏は述べています。

投資家からの強気の見方

オッペンハイマーやウェドブッシュ証券を含む多くのアナリストがアマゾンの株式に対して強気の見通しを維持しています。ファクトセットの調査によると、アマゾンをカバーする71人のアナリストのうち、67人が買い推奨、4人が中立としています。

年初来のパフォーマンスで競合をリード

アマゾンの株価は年初来で49%上昇しており、これに対してマイクロソフトは18%、S&P 500指数は28%の上昇となっています。このように、アマゾンは競合や市場全体を大きく上回るパフォーマンスを見せています。

アマゾンのAWSが生成AI分野での遅れを挽回し、今後の成長の基盤を築いたと考えられる中、株価のさらなる上昇が期待されています。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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