エヌビディア、AI市場で優位性を維持!アマゾンとの競争に注目

エヌビディア(NVDA)の株価が12月4日の米国市場で上昇しました。同社は人工知能(AI)向けハードウェア市場においてアマゾン・ドット・コム(AMZN)からの挑戦を受けていますが、それに十分対抗できるとみられています。

エヌビディアの株価は4日の午後取引で3.66%上昇し、145.39ドルとなりました。前日3日には1.2%上昇していました。

エヌビディアの市場優位性と今後の課題

エヌビディアはAIモデルの訓練に必要なグラフィックス処理ユニット(GPU)の主要な供給元であり続けていますが、同社の次世代Blackwellチップが市場の需要に応じてどれだけ迅速に供給量を拡大できるかが注目されています。一方で、競争相手となり得る企業も独自のハードウェアを発表しています。

アマゾンのAIスーパーコンピューター計画

アマゾンは3日、数十万個の自社製AIチップ「Trainium 2」を使用した大規模AIスーパーコンピューターを開発する計画を発表しました。このスーパーコンピューターは、同社が40億ドルを追加投資したAIスタートアップ企業アンソロピックが利用する予定です。

さらに、アマゾンのクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)は、次世代「Trainium 3」チップの開発を進めています。この新チップは2025年後半にリリース予定で、現行モデルの4倍の処理能力を持つとされています。

エヌビディアとアマゾンの関係性

アマゾンは依然としてエヌビディアの主要顧客です。BofA証券のアナリスト、ジャスティン・ポスト氏によれば、アマゾンは2024年にマーベル・テクノロジー(MRVL)の設計によるチップに10億~20億ドルを費やす見込みですが、エヌビディアのチップには200億ドル以上を投資すると予測されています。

また、エヌビディアとアマゾンは協業も進めています。AWSは、エヌビディアのBlackwellチップの最強構成を活用するための新しいデータセンター冷却設計を発表しました。AIチップ市場の需要は依然として堅調であり、エヌビディアのCUDAソフトウェアに依存する開発者層が同社の優位性を支えています。

他社の動向

他のチップメーカーも市場での競争力を強化しています。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価は0.9%上昇し、ブロードコム(AVGO)は4日午後の取引で1%上昇しました。また、マーベルは予想を上回る決算を発表し、24%もの大幅な上昇を記録しました。

エヌビディアの今後の動向と、競合他社との競争が市場に与える影響に注目が集まっています。これからもAIチップ市場はさらなる成長を見込まれる分野として注目されています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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