パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価は、12月3日に大幅な上昇を記録しました。これは、同社が提供するソフトウェア製品群が、機密性の高い連邦政府の業務処理で使用されるための承認を取得したことが発表されたことを受けたものです。
52週間の最高値を更新する見込み
3日の米国市場の午後、パランティアの株価は7.2%上昇し、71.17ドルに達しました。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、同社の株価は52週間ぶりの終値ベースでの最高値更新が期待されています。同日の午後時点で、パランティアは2024年通年および今四半期においても最高のパフォーマンスを記録しました。
パランティアは9月にS&P 500指数に組み入れられており、その後の株価動向にも注目が集まっています。
FedRAMP高度認証の取得
クラウドコンピューティングを手掛けるパランティアは、すべての製品およびプログラムがFedRAMPの高度認証を取得したと発表しました。FedRAMPは、安全なクラウドサービスの採用を促進するための連邦政府プログラムです。この認証により、パランティアのクラウド技術を利用して、米国政府は機密性の低い機密作業を安全に処理することが可能になります。
同社の社長兼最高技術責任者(CTO)であるアカッシュ・ジャイン氏は、「パランティアは他のテクノロジーパートナーとの協力をさらに加速し、政府機関や民間企業を問わず、米国政府のミッションを支える安全な運用を実現することを楽しみにしています」とコメントしています。同社は長年にわたり政府と密接な協力関係を築いてきました。
ナスダック100指数への追加の可能性
コロラド州に本社を置くパランティアは、11月26日にクラスA普通株式の取引所をニューヨーク証券取引所からナスダックに移管しました。これにより、ナスダック100指数への追加の可能性が高まっています。
ナスダック100指数への採用プロセスでは、毎年恒例の再編成において、11月の最終取引日における市場価値に基づき上場企業がランク付けされます。今年の指数変更は12月13日に発表される予定です。
今後の展望
今回のFedRAMP認証取得や株価上昇の背景には、パランティアの技術が政府機関や企業に対する信頼性をさらに高めたことが影響しています。また、ナスダック100指数への採用が決定すれば、さらなる投資家の注目を集める可能性があります。同社の成長がどのように推移するのか、今後の動向が期待されています。
*過去記事はこちら パランティア PLTR