パランティアがナスダック100入りの有力候補に

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、12月13日に発表予定のナスダック100指数(NDX)の年次再構成において、新規採用される可能性の高い6社の中で最も有力とされています。同指数はナスダック上場の非金融企業で時価総額上位100社で構成されており、同社の株価上昇にもつながる可能性があります。

ナスダック100指数入りが期待される企業一覧

ナスダック上場企業の中で、現時点でナスダック100指数に含まれていない時価総額上位の企業は以下の通りです(2024年11月29日時点、単位: 億ドル):

企業名 / ティッカー時価総額
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)1528
マイクロストラテジー (MSTR)1030
エクイニクス (EQIX)947
CMEグループ (CME)858
インタラクティブ・ブローカーズ (IBKR)807
コインベース・グローバル (COIN)742

パランティアは時価総額で群を抜いており、先月、ニューヨーク証券取引所からナスダックに移籍した理由として、この指数への採用可能性を挙げています。

ナスダック100指数再構成のポイント

ナスダック100指数の再構成は毎年12月の第2金曜日に行われ、構成銘柄の見直しが発表されます。今年は11月29日時点の株価データを基に選定が行われ、発表は12月13日に予定されています。

指数の入れ替えは時価総額に基づく「機械的」なプロセスが特徴であり、選定基準が秘密主義的であるS&P500とは異なります。また、構成銘柄の見直し以外のタイミングで、年間を通じてナスダック100に追加されたり除外されたりする企業もあります。例えば、11月にはアップラビン(APP)がダラー・ツリー(DLTR)の代わりに追加されました。

除外が予想されるナスダック100構成銘柄

時価総額が低いことから、再構成で除外が懸念される企業は以下の通りです(2024年11月29日時点、単位: 億ドル):

企業名 / ティッカー時価総額
モデルナ (MRNA)166
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)191
イルミナ (ILMN)229
バイオジェン (BIIB)234
CDW (CDW)235

除外の可能性がある企業は、時価総額が指数全体の0.1%未満であることが一因です。

ナスダック100指数と関連ETFの重要性

ナスダック100指数は、時価総額26兆ドルのナスダック指数に基づいており、Invesco QQQ Trust(QQQ)などの人気ETFの基盤としても利用されています。このETFは約2,920億ドルの資産を有し、S&P500に基づくETFほど規模は大きくないものの、市場で重要な役割を果たしています。ナスダック100指数に新規採用された企業は、インデックス運用のETFやファンドによる買い需要が発生するため、株価が上昇する傾向があります。

パランティアの強みとナスダック100指数入りの影響

パランティア・テクノロジーズはAI駆動のソフトウェア企業として注目を集めています。同社の時価総額は1528億ドルで、ナスダック上場企業の中でも特に規模が大きくなっています。同社がナスダック100指数に採用されれば、ETFやファンド運用の買いが進み、さらなる株価上昇が見込まれます。

また、同社が提供するソリューションは、データ解析やAIを活用したビジネス効率化に特化しており、成長セクターでの存在感を高めています。今回のナスダック100指数入り候補として注目されることで、投資家の関心がさらに集まる可能性があります。

他の候補企業の展望

他の候補企業も、それぞれの分野で競争力のある事業を展開しています。

  • マイクロストラテジー(MSTR): ビジネスインテリジェンスとビットコイン投資で注目されています。
  • エクイニクス(EQIX): データセンター運営で世界的なプレゼンスを誇ります。
  • CMEグループ(CME): デリバティブ取引市場でのリーダーとして地位を確立。
  • インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR): 個人投資家向け取引プラットフォームで成長を続けています。
  • コインベース・グローバル(COIN): 仮想通貨取引プラットフォームの最大手。

これらの企業がナスダック100指数に採用されることで、それぞれの事業への資本流入が期待されます。

除外候補企業への影響

一方、除外が予想される企業にとっては、インデックス運用ファンドの売却が発生する可能性があり、株価の下落圧力となるリスクがあります。ただし、除外後も事業の成長や収益性が市場で評価されれば、長期的な株価回復の可能性も残されています。

まとめ: ナスダック100指数再構成の投資戦略

ナスダック100指数の年次再構成は、投資家にとって重要なイベントです。新規採用企業の株価上昇を狙った投資や、除外候補企業のリスクヘッジを行うことで、短期的な利益機会を捉えることが可能です。また、長期的な視点では、採用企業が指数内での存在感を高めることで、持続的な成長を遂げる可能性にも注目すべきです。

パランティア・テクノロジーズやその他候補企業の動向に注目し、ポートフォリオの最適化を図ることが投資家にとって有益です。

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