11月最終取引日である11月29日(金)の米国株式市場は大幅な上昇を見せ、S&P 500種指数とダウ・ジョーンズ工業株30種平均は過去最高値で取引を終えました。
以下は、29日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)
- 株価変動: -6.93%
- 詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは、高性能サーバーやストレージソリューションを提供するIT企業です。今週は、25日に16%上昇、26日に10%下落、27日に1.9%上昇と一進一退の値動きを見せました。29日には6.9%下落し、ナスダック上場廃止のリスクが市場に不安を与えています。
アプライド・マテリアルズ (AMAT)
- 株価変動: +2%
- 詳細: アプライド・マテリアルズは、半導体製造装置の世界的なリーダーです。29日、バイデン政権による中国向け半導体販売規制が予想より緩い可能性が報道され、株価が2%上昇しました。同社の技術は、AIや次世代通信などの成長市場で需要が高まっています。
ラムリサーチ (LRCX)
- 株価変動: +3.2%
- 詳細: ラムリサーチは、半導体の製造プロセスに必要な装置を開発・提供する企業です。29日に3.2%上昇し、特に中国市場への規制懸念の緩和が投資家心理を改善させました。
エヌビディア (NVDA)
- 株価変動: +2.15%
- 詳細: Nvidiaは、AIアプリケーション向けチップで世界をリードする半導体メーカーです。29日には2.2%上昇し、今年の株価上昇率は179%に達しています。第3四半期の売上がアナリスト予想を上回ったものの、利益確定売りの影響で調整局面に入っています。
*関連記事「エヌビディアの株価が再び上昇、半導体セクター全体の好調さが背景」
マイクロストラテジー (MSTR)
- 株価変動: -0.35%
- 詳細: マイクロストラテジーは、ビジネスインテリジェンスソフトウェアの開発とビットコインの保有で知られる企業です。同社は38万6700ビットコインを保有しており、ビットコイン価格の急騰を受けて株価が500%以上上昇しました。29日は0.4%の下落で取引を終えています。
テスラ (TSLA)
- 株価変動: +3.7%
- 詳細: テスラは、電気自動車(EV)の製造と再生可能エネルギーソリューションを提供する企業です。29日に3.7%上昇し、同社史上最高の月間上昇率を記録する勢いです。EV市場の成長とテスラの技術革新が株価を押し上げています。
ウォルマート (WMT)
- 株価変動: +0.7%
- 詳細: ウォルマートは、世界最大の小売業者で、オンラインと実店舗の両方で事業を展開しています。ブラックフライデーセールによる消費者需要の高まりを受け、株価は0.7%上昇しました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
- 株価変動: +1.05%
- 詳細: アマゾンは、オンライン小売業界をリードする企業で、クラウドコンピューティングやAI分野でも存在感を示しています。ブラックフライデーやホリデーシーズンの需要が追い風となり、株価が1.1%上昇しました。
アプライド・セラピューテクス (APLT)
- 株価変動: -76%
- 詳細: アプライド・セラピューテクスは、希少疾患や代謝性疾患の治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。FDAが古典型ガラクトース血症治療薬の承認を却下したことを受け、株価が76%の暴落となりました。FDAは「臨床応用の欠陥」を理由に挙げており、同社にとって厳しい局面が続いています。
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