エヌビディアに強気の著名投資家ルイス・ナベルリエ氏、「株式を手放すつもりはない」と明言

2024年11月19日付でマーケットウオッチに掲載されたルイス・ナベルリエ氏の記事は、AI関連株であるエヌビディア(NVDA)への強い支持を改めて表明する内容となっています。エヌビディアの四半期決算が間近に迫る中、同氏は株式を売却する意向が一切ないことを明言しました。その理由を、エヌビディアの市場における独占的地位と先進的な技術力に求めています。

ルイス・ナベルリエ氏について

ルイス・ナベルリエ氏は、40年以上の投資経験を持つ著名なファンドマネージャーであり、ナベルリエ・アンド・アソシエーツ(Navellier & Associates)の創設者兼最高投資責任者(CIO)を務めています。同社は米国証券取引委員会(SEC)に登録されたファミリーオフィスで、10億ドル以上の資産を運用しています。ナベルリエ氏は、科学的なファンダメンタルズ分析に基づく投資手法で知られ、個人投資家向けにも多数の著作を発表しています。

AI分野における圧倒的な独占力

ナベルリエ氏によれば、エヌビディアは生成AIや機械学習に必要不可欠なチップの供給で圧倒的な優位性を誇ります。他のAI競合企業の多くは、単なるAIデバイスやアプリケーションの開発に留まり、機械学習の本質的な技術には及ばないと指摘されています。

特にエヌビディアの「H100 Core GPU」が売上と収益の急成長を支えており、次世代の「Blackwell GB200 GPU」は今後数年間の売上をさらに牽引する見込みです。同社は「Blackwell」GPUの開発に20億ドルを投入しており、このような大規模な投資が他社の追随を許さない大きな壁となっています。

未来を見据えた量子コンピューティングへの移行

エヌビディアは今後10年以内に、従来の半導体技術が物理的な限界に達する可能性を見据え、量子コンピューティングの開発に注力しています。同社はすでに量子クラウドシミュレーターを稼働させており、将来的には量子技術を活用して生成AIの処理速度をさらに向上させる計画です。

エネルギーインフラと政策の影響

AIの進化に伴い、世界的に電力需要が急増すると予想されています。特に米国では、電力網を倍増させる必要性が議論されています。トランプ次期大統領による「天然ガス増産政策」により、安価でクリーンな天然ガスがAIデータセンターの電力供給において重要な役割を果たすと考えられています。

買収機会としてのスーパー・マイクロ・コンピュータ

記事では、エヌビディアの主要データセンター顧客の一つであるスーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)についても触れられています。同社が売上を過剰計上していた疑惑で注目されていますが、エヌビディア自体への影響はないとしています。むしろ、エヌビディアが将来的にスーパー・マイクロ・コンピュータを買収することで、AIデータセンターやクラウドコンピューティング市場での支配力を強化する可能性があると述べています。

ナベルリエ氏の投資スタンス

ナベルリエ氏は、「40年以上の投資経験の中で、エヌビディアほど独占的で力強い企業を見たことがない」と述べています。同氏のポートフォリオにおいて、エヌビディアは非常に大きな割合を占めており、今後数年間は売却するつもりがないと強調しています。

まとめ

ルイス・ナベルリエ氏は、エヌビディアをAI革命の中心的な存在として位置づけ、同社の独占的な市場地位や先進技術への投資を高く評価しています。同氏の分析によれば、エヌビディアは短期的な利益追求ではなく、長期的な成長ポテンシャルを重視した投資対象として最適であると言えるそうです。

エヌビディア株に関心を寄せる日本の投資家にとっても、今後の動向に注目する価値がある内容となっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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