11月15日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

11月15日(金)の米国株式市場では、FRB議長ジェローム・パウエル氏が利下げを急がない方針を示したことで、利下げ期待が後退しました。この影響を受け、S&P500とナスダック総合指数は9月初旬以来の最悪の週間下落を記録しました。
以下は、15日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

アプライド・マテリアルズ (AMAT)

株価変動: -9.20%
詳細: アプライド・マテリアルズは、半導体製造装置の世界的リーダーです。同社は第4四半期の調整後利益が1株あたり2.29ドル(±18セント)とアナリスト予想の2.27ドルを上回りました。しかし、第1四半期の売上高予想が71.5億ドル(±4億ドル)と、予想の72.4億ドルを下回り、株価は9.2%下落しました。

ファイザー (PFE)、モデルナ (MRNA)

株価変動: ファイザー -4.69%、モデルナ -7.30%
詳細: ファイザーは世界有数の製薬企業で、モデルナはmRNA技術を基盤とした医薬品開発で知られています。トランプ前大統領がワクチン懐疑派のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を米国保健福祉省(HHS)長官候補に指名した影響で、ワクチンメーカーの株価が急落しました。ファイザーは4.7%下落、モデルナは7.3%下落、バイオンテックは3.7%下落し、ノババックスも1.4%下落しました。

テスラ (TSLA)

株価変動: +3.07%
詳細: テスラは電気自動車(EV)とエネルギー製品の世界的な先駆者です。同社の株価は前日の5.8%下落を受け、3.1%上昇しました。電気自動車購入税額控除の撤廃が報じられましたが、テスラの利益構造に与える影響は限定的と見られています。一方で、リヴィアン・オートモーティブは2.4%下落しました。

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: +11.14%
詳細: パランティア・テクノロジーズは、大規模データ解析とAIソリューションを提供するソフトウェア企業です。同社は11月26日にナスダック市場へ上場市場を変更すると発表し、ナスダック100指数への組み入れ期待を受けて株価が11%急騰しました。
*関連記事「245%上昇のパランティア、次なる成長の鍵はナスダック100指数か?

スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)

株価変動: +3.20%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは、高性能サーバーとストレージソリューションを提供する企業です。同社は上場廃止の期限が迫っており、ナスダック取引所から上場要件を満たすための計画について承認を得るための猶予は11月18日までとなっています。投資情報誌バロンズが、事情に詳しい関係筋が同社が11月18日までに上場要件を満たすための計画を提出するつもりだと語ったと報じたことから、株価は3.2%上昇しました。
*関連記事「上場廃止のリスクを回避できるか?スーパーマイクロの最新動向

ASTスペースモバイル (ASTS)

株価変動: -9.60%
詳細: ASTスペースモバイルは、宇宙を利用したブロードバンドインターネット接続サービスを開発する企業です。同社は第3四半期の損失が1株あたり1.10ドルと予想の20セントを大きく下回り、売上高も110万ドルと予想の180万ドルを下回ったため、株価は9.6%下落しました。

ドミノ・ピザ (DPZ)

株価変動: -1.30%
詳細: ドミノ・ピザは世界最大級のピザデリバリーチェーンです。同社はバークシャー・ハサウェイが約5億5,000万ドル分の株を取得したにもかかわらず、株価は1.3%下落しました。一方、同じくバークシャー・ハサウェイによる株取得が報じられたプール機器メーカーのプールは0.5%上昇しました。

アリババ・グループ (BABA)

株価変動: -2.20%
詳細: アリババ・グループは中国最大級のEコマース企業で、クラウドコンピューティング事業でも成長を遂げています。同社の第2四半期決算では調整後利益が予想を上回ったものの、売上高が予想を下回り、クラウド事業の成長鈍化も懸念され、株価は2.2%下落しました。

ブルーム・エナジー (BE)

株価変動: +59.00%
詳細: ブルーム・エナジーは、革新的な燃料電池技術を提供する再生可能エネルギー企業です。同社はアメリカン・エレクトリック・パワーとの供給契約を発表し、パイパー・サンドラーが目標株価を引き上げたことを受けて株価が59%急騰しました。

*過去記事 株価変動

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