エヌビディア決算に注目!成長の勢いは続くのか?アナリストの見通しと最新チップの影響

エヌビディア(NVDA)は、近年驚異的な成長を遂げており、四半期ごとの決算発表に注目が集まっています。最近の決算発表ではアナリストの予想を上回る売上ガイダンスを提供してきましたが、11月20日発表が予定されている次回の四半期決算でその勢いが続くのかが注目されています。多くのアナリストは今回は成長の勢いが一息つく可能性があると見ていますが、長期的には依然として成長基調が続くと予想しています。

アナリストの見通し:穏やかな成長予測

米国みずほ証券のアナリスト、ビジェイ・ラケッシュ氏は、エヌビディアが発表予定の1月四半期の見通しについて「明るい見通しだが、アナリストのコンセンサスに沿った内容となる可能性が高い」と予測しています。ラケッシュ氏の売上予測は367億ドルで、ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想である366億ドルに非常に近い数値です。また、バイサイドの投資家は360億ドル〜390億ドルの売上ガイダンスを期待している可能性が高いと指摘しています。

エヌビディアはこれまで7回連続で予想を上回る売上ガイダンスを発表してきましたが、直近の四半期では予想をわずかに上回る程度でした。今回の決算発表では、この予想がどのように実現するかが注目点となるでしょう。

次世代チップ「Blackwell」の影響

ラケッシュ氏は、新たな「Blackwell」チップの投入時期に注目しています。このチップが市場に登場するのは1月四半期の終わり頃と見られ、その売上へのインパクトは限定的かもしれません。ただし、次世代GPU「Blackwell」の本格的な効果は次の会計年度に期待されており、長期的な成長に寄与すると見込まれています。

クライン氏の見解:2025年の成長加速に期待

米国みずほ証券のデスクトップアナリスト、ジョーダン・クライン氏は、エヌビディアが2025年に成長を加速させる可能性について強気な見解を示しています。2026会計年度の始まりとなる2月以降、エヌビディアのサプライチェーンがフルラックNVL72システムの大量出荷体制を整えることで、Blackwellやその他の製品の需要が増加し、売上の成長が期待されています。

クライン氏は、エヌビディア株を「超ロング」で保有する投資家が増加していると指摘し、「投資家たちは成長に乗り遅れまいと強気になっている」と述べています。また、次世代チップ「Rubin」や、CEOのジェンスン・フアン氏が登壇予定の3月の年次GTCイベントでの「イーサネットベースのネットワーク」関連の発表にも期待が高まっています。

AIチップ需要とクラウド分野への投資が後押し

シティのアナリスト、クリストファー・ダネリー氏は、産業用チップや自動車用チップの需要が依然として厳しい中、AI分野が半導体業界の「明るい材料」となると強調しています。2024年の米国クラウドサービスプロバイダーによる資本支出は1,660億ドルに達すると予想され、以前の1,550億ドルから上方修正されています。この投資増加は、エヌビディアをはじめとするAIチップメーカーにとっての強力な追い風となります。

まとめ

エヌビディアは、次回の四半期決算で再び成長を証明できるかどうかが注目されていますが、長期的な成長期待は引き続き高まっています。AIとクラウド分野の需要、次世代チップ「Blackwell」や「Rubin」などの製品ラインナップ、さらには新たなネットワーク技術への期待もあり、投資家の関心は高まるばかりです。短期的には一時的な調整があるかもしれませんが、2025年に向けた成長加速が見込まれており、エヌビディアの将来性は依然として注目に値します。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG