11月11日(月)の米国市場ではS&P 500が史上初めて6000ポイントを突破し、主要3指数(S&P 500、ダウ・ジョーンズ、ナスダック)が歴史的な高値を記録しました。
以下は、11日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
テスラ (TSLA)
株価変動: +8.96%
詳細: 電気自動車メーカーであるテスラは、エネルギー効率に優れたEV技術と独自のインフラ整備で市場のリーダーとして成長を続けています。11日には時価総額が1兆ドルを突破し、2022年4月以来の高水準を達成しました。CEOのイーロン・マスク氏がドナルド・トランプ氏への支援を公言し、再選政策の追い風が期待される中、株価に大きな上昇をもたらしました。
*関連記事「テスラ株が急騰!大統領選後の驚異的な上昇とその理由とは?」
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (DJT)
株価変動: +4.70%
詳細: ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは、トランプ氏が57%の株式を保有し、次期大統領としての影響力拡大が期待されています。7日に23%下落した後、トランプ氏が株式を売却しない意向を示したことで8日には15%上昇していました。
コインベース・グローバル (COIN)
株価変動: +19.76%
詳細: 暗号通貨取引所として注目されるコインベース・グローバルは、デジタル資産市場での取引プラットフォームを提供しています。ビットコインの急騰を背景に11日には19.7%上昇しました。トランプ氏再選による暗号通貨規制緩和の期待も高まり、暗号通貨関連銘柄も上昇しました。
シグナ (CI)
株価変動: +7.30%
詳細: 大手医療保険会社であるシグナは、顧客ニーズに合わせた医療保険商品とサービスを提供しています。同社はヒューマナとの合併を進めないことを発表し、今後も財務的に魅力的な案件にのみ注力する方針を示しました。これを受けて、株価は7.3%上昇しました。
アッヴィ (ABBV)
株価変動: -12.6%
詳細: アッヴィはバイオ医薬品を開発する大手製薬企業で、特に免疫疾患やがん治療薬の研究に強みを持っています。同社の統合失調症治療薬「エムラクリジン」の臨床試験が失敗し、株価は12.6%急落しました。一方、同分野で治療薬を持つブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)は10.5%上昇しています。
マンデードットコム (MNDY)
株価変動: -15.4%
詳細: マンデードットコムは、プロジェクト管理ソフトウェアを提供する企業で、企業の効率化と生産性向上を支援しています。同社は第3四半期に赤字を計上し、最高売上責任者が年末に退任予定であると発表しました。このニュースを受けて株価は15.4%下落しました。
スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: -5.4%
詳細: サーバーやデータセンター向けの高性能コンピューターハードウェアを提供するスーパー・マイクロ・コンピューターは、ナスダック上場規則の順守に関する問題を抱えています。11月16日までに対応策を提出する必要があるとが発表され、同社の株価は5.4%下落しました。サーバー・ハードウェア業界では、規制遵守が企業の信頼性に直結しているため、同社の対応が今後の株価にどのように影響を与えるかが注目されます。
*過去記事 株価変動