エヌビディア（NVDA） が時価総額でアップル（AAPL）を上回り、テクノロジー業界の中で最も価値のある企業となりました！AIインフラ需要の急増が背景にあるとされています。
エヌビディアの株価上昇、アップルを超える時価総額
11月4日の米国市場でエヌビディアの株価が急騰し、世界有数のテクノロジー企業であるアップルを超える時価総額を記録しました。株価が取引開始直後に2.5%上昇したことにより、エヌビディアの時価総額は3兆4010億ドルに達し、アップルの3兆3540億ドルを超えました。これにより、エヌビディアは時価総額で世界一のテクノロジー企業となり、テクノロジー業界におけるリーダーシップを一層強化しています。
エヌビディア、ダウ平均株価指数に新規採用
11月8日にエヌビディアは米国の代表的株価指数であるダウ平均株価（ダウ工業株30種平均）の構成銘柄に採用され、インテル（INTC）に代わって30銘柄の一つとなります。この変更は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによって「半導体業界へのエクスポージャーの強化」を目的として発表されました。なお、ダウ平均株価を追跡するファンドは少ないため、指数への組み入れが即座にエヌビディア株の大幅な買いにつながる可能性は低いとされていますが、同社の市場での存在感をさらに際立たせることには間違いありません。
AI需要が牽引するエヌビディアの成長
エヌビディア株の成長の裏には、AI（人工知能）インフラへの巨額投資が存在します。特に、同社が提供する最新のBlackwellプロセッサに対する需要が旺盛で、大手テクノロジー企業がAIインフラの整備に積極的に投資していることが大きな要因となっています。
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのCIO、マーク・ヘーフェル氏によると、大手テクノロジー企業の設備投資は今年だけで前年比50%増の2220億ドルに達し、2025年にはさらに20%増加して2670億ドルに達する見通しです。これらの投資がエヌビディアの成長を支えており、CEOのジェンスン・フアン氏も「AI需要は依然として供給を上回っている」と語るなど、将来の見通しは明るいものとなっています。
AI向けのGPU需要がエヌビディアを後押し
エヌビディアの主要製品であるGPU（グラフィック処理装置）は、従来のCPU（中央処理装置）よりも並列処理に優れ、AIワークロードに適した設計が施されています。フアン氏は「AIワークロードに対応するため、世界中のデータセンターインフラが従来のCPUからGPUへの移行が進んでいる」と述べており、今後4～5年の間に約1500億ドルがAIインフラの整備に投資されると予測されています。この変革は、AI時代のインフラ基盤を整えるための重要なステップとなります。
まとめ：今後のエヌビディアとAI業界への影響
エヌビディアの急成長は、テクノロジー業界全体がAIやデータセンターの高度化に向かっていることを象徴しています。特に、BlackwellプロセッサをはじめとするAI向けプロセッサの需要が今後も高まり続けることが予想されており、同社は引き続き市場の注目を集めるでしょう。
エヌビディアがダウ平均株価に採用され、時価総額でアップルを上回ったというニュースは、投資家にとっても注目に値する情報です。テクノロジー業界の革新を牽引する企業として、今後の動向に期待が寄せられています。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA