高成長+高配当=キンダー・モルガン!エネルギー株投資の最適解

  • 2024年10月21日
  • 2024年10月21日
  • BS余話

米国の天然ガス市場は、今後10年間で劇的な成長が予想されています。専門家によると、天然ガスの需要は昨年の108Bcf/d(Bcf/d=1日あたりの十億立方フィート)から、2030年までに1日あたり20Bcf/dも増加する見込みです。

天然ガス需要を押し上げる3つの要因

  1. 輸出の増加
    天然ガスの輸出は、特にLNG(液化天然ガス)やメキシコ向け輸出が大きな成長ドライバーです。米国は世界最大級のLNG輸出国となりつつあり、これが天然ガス需要の急速な増加に寄与しています。
  2. 電力・産業向け需要の拡大
    天然ガスはクリーンエネルギーとして、石炭や石油の代替となる電力源として注目を集めています。特に、発電所や産業用途での利用が拡大しており、2030年に向けてさらなる需要が期待されています。
  3. 人工知能(AI)データセンターの需要
    AIの進化により、大量の電力を消費するデータセンターの需要が爆発的に増加しています。このエネルギー需要が天然ガスの需要拡大に拍車をかけると見られており、基本シナリオでは2030年までに1日あたり30億から60億立方フィート、潜在的には100億立方フィート以上の需要増加が見込まれています。

キンダー・モルガン: 天然ガスインフラの王者

こうした需要増加の恩恵を最も受ける企業の1つが、キンダー・モルガン(KMI)です。同社はすでに米国で生産される天然ガスの40%を流通させ、米国内の貯蔵能力の15%を管理しています。天然ガスのインフラにおいて、同社は他の追随を許さないリーダー的存在です。

キンダー・モルガンは成長機会を見据え、インフラ拡充プロジェクトを次々と承認しています。これにより、同社は今後も安定したキャッシュフローを確保し続け、長期にわたり高い配当を提供できる体制を整えています。

キンダー・モルガンの主要プロジェクト

  • サウス・システム・エクスパンション4プロジェクト
    30億ドル規模のこのプロジェクトは、米国南東部へのガス輸送能力を1日あたり120万バレル増加させる予定で、2028年に稼働開始を目指しています。
  • ガルフコースト・エクスプレス・パイプラインの拡張
    5億7000万立方フィートの輸送能力を持つこのプロジェクトは、4億5500万ドルの投資を受け、2026年半ばに稼働予定です。

配当利回りが魅力のキンダー・モルガン

キンダー・モルガンの魅力は、成長性だけではありません。同社は7年連続で配当を増やし続けており、現在の配当利回りは5%に近い水準です。これは、投資家にとって非常に魅力的な条件と言えます。さらに、同社のプロジェクトが次々と稼働することにより、今後も配当は持続的に増加すると予想されています。

まとめ: キンダー・モルガンは買いのチャンス

米国の天然ガス市場の成長は今後も続くと予想されており、その中心に位置するキンダー・モルガンは、これからの数年間で平均以上のリターンを期待できる優れた投資先です。高配当利回りと安定したキャッシュフロー、そして将来的な成長余地を持つこの企業は、エネルギー株投資家にとって注目すべき銘柄です。

*過去記事「パイプライン株がエネルギー投資家の新たな選択肢に!安定配当とリスク回避の魅力

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