10月2日（水）の米国株式市場は、最近の中東情勢の緊迫化を受け、投資家が株式市場に戻る中で、主要銘柄が大きな値動きを見せています。
以下は、2日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ヒューマナ (HUM)
株価変動: -11.79%
詳細: ヒューマナは、アメリカで大手の医療保険およびメディケアサービスを提供する企業です。同社は、メディケア・アドバンテージ会員の45%を占める計画の品質評価がメディケア・メディケイドサービスセンター（CMS）によって引き下げられたと発表しました。この決定により、2026年にCMSからのリベートと品質支払いが大幅に減少する可能性があり、株価は12%下落しました。
ナイキ (NKE)
株価変動: -6.77%
詳細: ナイキは、世界最大のスポーツウェアおよびスポーツ用品メーカーです。2025年度の財務ガイダンスを撤回し、7年ぶりの投資家向け説明会を延期しました。これは、新CEOエリオット・ヒル氏が同社の戦略を評価するための措置です。第1四半期の1株当たり利益は70セントで予想を上回りましたが、売上高は前年同期比で10%減少し、特に北米市場の靴売上が14%減少しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -3.49%
詳細: テスラは、電気自動車（EV）の設計、製造、販売を行うアメリカの大手自動車メーカーです。第3四半期の納車台数が46万2890台となり、前年同期比で6%の増加を報告しました。ウォール街の予測と一致する結果でしたが、株価は3.5%下落しました。年初からの上昇幅を反映し、利益確定売りが強まりました。
ジョビー・アビエーション (JOBY)
株価変動: +28%
詳細: ジョビー・アビエーションは、電動飛行タクシーの開発を進めるアメリカの航空宇宙スタートアップ企業です。トヨタが同社に5億ドルを追加投資するというニュースを受けて、株価が28%急騰しました。この投資は、同社の電気飛行タクシーの商業生産と認証取得をサポートするためのものです。
シーザーズ・エンターテイメント (CZR)
株価変動: +5.3%
詳細: シーザーズ・エンターテイメントは、アメリカを中心にカジノやホテルを運営するエンターテイメント企業です。10億ドルの債券発行と5億ドルの株式買い戻しプログラムを発表したことで、株価が5.3%上昇しました。同社はS&P 500種で最も値上がりした企業となりました。
ラム・ウェストン (LW)
株価変動: +2.57%
詳細: ラム・ウェストンは、冷凍ポテト製品を提供するアメリカの食品加工会社です。第1四半期の利益が前年同期比46%減の1億2700万ドルとなりましたが、レストランの客足が低迷する中でも、株価はその後2.6%上昇しました。
LPLファイナンシャル (LPLA)
株価変動: +0.53%
詳細: LPLファイナンシャルは、アメリカの大手独立系証券会社で、投資家に向けた金融サービスを提供しています。同社は、CEOのダン・アーノルド氏を行動規範違反により解雇しました。外部調査に基づき、リッチ・スタインマイヤー氏が暫定CEOに任命されました。株価は0.5%上昇しました。
コンガラ・ブランズ (CAG)
株価変動: -8.1%
詳細: コンガラ・ブランズは、パッケージ食品の大手メーカーで、冷凍食品やスナックを提供しています。四半期収益がアナリストの予測を下回り、株価が8.1%下落しました。
ハーレー・ダビッドソン (HOG)
株価変動: -4.1%
詳細: ハーレー・ダビッドソンは、アメリカを代表するオートバイメーカーで、長い歴史を持つブランドです。アナリストによる格下げを受けて株価が4.1%下落しました。目標株価も44ドルから40ドルに引き下げられました。
＊過去記事 株価変動