AIインフラ需要爆発!データセンター業界の成長銘柄3選

  • 2024年10月2日
  • 2024年10月2日
  • BS余話

人工知能(AI)の急成長は、ハードウェア業界の勝者を生み出し続けています。その中でも、エヌビディア(NVDA)のような企業はAI関連のチップやハードウェアで大きな利益を得ています。しかし、AIブームの恩恵を受けるのはハードウェア企業だけではありません。データセンターの運営やインフラを支える企業も、今後の成長が期待されています。

データセンター市場の需要増加

J.P.モルガンのアナリスト、リチャード・チョー氏は、AIやクラウドコンピューティングの普及がデジタルインフラの需要を大幅に押し上げると指摘しています。特に、以下の3つの企業がデータセンター関連株として有望視されています。

  1. デジタル・リアルティ・トラスト(DLR)
  2. エクイニクス(EQIX)
  3. デジタルブリッジ(DBRG)

これらの企業は、ハイパースケールデータセンター(大規模なクラウドやAI向けのデータセンター)の需要増加によって利益を享受しています。

デジタル・リアルティとエクイニクスの強み

デジタル・リアルティとエクイニクスは、データセンターを所有・運営している不動産投資信託(REIT)で、収益の一部を配当金として株主に還元しています。エクイニクスの配当利回りは約2%、デジタル・リアルティは約3%と、株主に安定した収益を提供しています。特にデジタル・リアルティは今年に入ってから株価が約20%上昇しており、投資家の注目を集めています。

一方、デジタルブリッジはAIやクラウド企業への投資を拡大するプライベートエクイティおよび資産運用会社としての役割を強化しています。この会社はデジタルインフラに特化したポートフォリオを持っており、今後の成長が期待される分野です。

AIインフラへの飽くなきニーズ

チョー氏は、企業がAIの導入を進める中で、どのようなインフラが必要かという疑問がまだ残っていると述べています。多くの企業がサーバーやAI関連のインフラをホスティングするためにデータセンターのスペースを借りています。これにより、データセンター企業は今後、スペースのレンタル料金を引き上げる交渉が可能になるとの見方があります。

特に、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アルファベット、オラクル、IBMなどの大手クラウド企業がデータセンターのスペースを利用しており、需要が高まることが予想されます。

今後の投資機会

データセンター業界は、エヌビディアのような話題性こそ少ないものの、AIブームを支える重要なインフラとして無視できない存在です。特に、エネルギーインフラの株と同様に、データセンターはAIが発展する中で不可欠な要素となっています。

今後も、AI関連のデータセンター需要が高まるにつれ、この分野の企業に対する投資価値は増していくと予想されています。リチャード・チョー氏の指摘する3つの企業、デジタル・リアルティ、エクイニクス、デジタルブリッジは、AIが生む長期的なトレンドに乗り、さらなる成長を遂げる可能性があります。

*過去記事「急成長するAIインフラ市場:今投資すべき5つの企業

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