アップル株、史上最高値に迫るもわずかに届かず – iPhone 16の需要に注目

2024年9月30日、アップル(AAPL)の株価は四半期の最終日に2.3%上昇し、1株あたり233ドルで取引を終了しました。これは、アップルが7月16日に記録した過去最高値の234.82ドルをわずかに下回る水準です。アップルの株価は、過去5営業日のうち4日間で上昇を記録し、年初来では21%上昇しています。これは、ナスダック総合指数(COMP)の20%の上昇率や、S&P 500(SPX)の20%の上昇率をわずかに上回っています。

アップル株の上昇要因とは?

今回の株価上昇の要因については、モルガン・スタンレーのレポートが注目されています。同レポートでは、アップルが9月に発表した新型iPhone 16シリーズのリードタイム(製品が注文から顧客の手に渡るまでの時間)が安定している点が強調されています。特に、iPhone 16 ProおよびPro Maxモデルのリードタイムが長期化していることは、需要の強さを示唆するポジティブな兆候と見られています。

モルガン・スタンレーは、「リードタイムの延長は、アップルの新モデルに対する強い需要の兆しだ。特にiPhone 16 Pro/Pro Maxモデルの人気は予想を上回っており、これは重要なポジティブサインだ」との見解を示しています。

iPhone 16シリーズの需要とバッテリー寿命の改善

iPhone 16シリーズでは、新たに側面にカメラボタンが搭載され、バッテリー寿命の改善も図られています。この改善が消費者の注目を集め、堅調な需要につながる一因と見られています。モルガン・スタンレーのアナリストは、先週のリードタイムが2~3日長くなったことについて、「これは、このサイクルの現時点ではリードタイムが短縮されたiPhone 14および15 Pro/Pro Maxモデルよりも、より高性能なiPhone 12および13 Pro/Pro Maxモデルの軌道により近い」と述べています。

強気のアナリスト予測とアップルの今後

アナリストたちの見方も総じて強気です。ファクトセットによると、アップル株をカバーしている48名のアナリストのうち32名が、「買い」または「オーバーウェイト」の評価を付けています。これは、投資家にとってアップルが引き続き魅力的な投資先であることを示しています。

現在、アップルの時価総額は3兆5000億ドルの大台に達しており、世界で最も価値のある企業としての地位を確固たるものとしています。長期的な投資家にとって、アップル株は引き続き魅力的な選択肢と言えそうです。

まとめ

アップルの株価は、iPhone 16シリーズの堅調な需要に支えられ、今後も上昇傾向が期待されます。特にリードタイムの長期化は、iPhoneの人気と需要が引き続き強いことを示すサインであり、投資家にとっては注目すべきポイントです。今後のアップルの成長に期待が寄せられ、アナリストたちも引き続きポジティブな見通しを示しています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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