フローサーブが原子力で飛躍!AI時代に注目すべき隠れた成長株

  • 2024年9月25日
  • 2024年9月25日
  • BS余話

テクノロジー大手企業が、人工知能(AI)データセンター向けに安定した電力供給を求めて、原子力発電の利用を検討する動きが加速しています。AI技術の進展に伴い、電力需要は飛躍的に増加しており、クリーンかつ途切れない電力供給の確保がますます重要視されています。その中で、特に注目されているのが原子力発電です。

9月24日、バンク・オブ・アメリカのアナリスト、アンドリュー・オービン氏が発表した調査によると、産業用ポンプおよびバルブメーカーであるフローサーブ(FLS)は、隠れた原子力エネルギー関連銘柄として注目されています。オービン氏は、フローサーブが多くの産業分野で使用されるポンプやバルブを製造していると指摘し、その中でも特に原子力関連事業の成長が期待されていると述べています。

フローサーブの原子力事業と株価の見通し

フローサーブの原子力事業は、現在の売上高の3〜4%を占めるに過ぎませんが、オービン氏はこの分野の成長がウォール街の予測や投資家の期待に反映されていない点を強調しています。また、原子力事業は同社の他の事業に比べて利益率が高いため、今後数年間で予想以上の収益成長が見込まれるとしています。

フローサーブの株価は、2025年の予想利益の約16倍で取引されていますが、これはS&P 500種指数の平均(約21倍)と比較しても割安です。さらに、オービン氏はフローサーブの目標株価を60ドルと評価しており、23日の終値48.6ドルから23%の上昇余地があると見ています。現時点で、フローサーブ株をカバーするアナリストの64%が「買い」と評価しており、その平均目標株価は約57ドルとなっています。

テクノロジー大手の原子力発電活用が進む

このようなフローサーブに対する注目は、マイクロソフト(MSFT)とコンステレーション・エナジー(CEG)が、スリーマイル島原子力発電所の再稼働に向けて提携したというニュースとも関連しています。また、アマゾン(AMZN)とタレン・エナジー(TLN)が、技術大手企業向けに原子力発電を販売することで合意に達しています。これにより、AI技術の発展に伴う電力需要を原子力発電で支える動きが広がりを見せています。

実際に、タレン・エナジーの株価は年初来で約186%上昇しており、コンステレーション・エナジーの株価も約117%の上昇を記録しています。独立系発電事業者であるビストラ(VST)の株価に至っては、約200%の上昇を見せており、原子力発電への注目が一層高まっています。

AI技術とデータセンターインフラの関係

さらに、AIのトレンドから恩恵を受けているのは電力会社だけではありません。データセンターインフラを提供するバーティブ・ホールディング(VRT)の株価は、年初来で約99%の上昇を記録しており、AI技術の進展がインフラ関連企業にも波及しています。GEヴァーノバ(GE)の株価も、ガス動力タービンの製造や送電網の管理技術の販売に加え、原子力発電所向けのサービスを提供しており、4月以降で100%以上上昇しています。

エヌビディアとフローサーブの関連性

AI分野での注目企業としては、エヌビディア(NVDA)が最も知られており、AIコンピューター向けチップの製造で市場をリードしています。エヌビディアの株価は年初来で約136%上昇しており、AI技術の進展による恩恵を大いに受けています。

こうした状況下で、フローサーブもまたそのポジションを強化しており、2024年には株価がすでに22%上昇しています。今後、原子力事業をはじめとする成長が期待される分野での業績拡大が予想されるため、さらに株価が上昇する可能性があります。

投資家へのアドバイス

原子力発電とAI技術の融合に伴い、テクノロジー、公益事業、産業分野の株価が急騰している今、これらの業界に関連する企業への投資が注目されています。フローサーブのような企業は、まだ市場から十分な評価を受けていない隠れた原子力関連銘柄として、今後の成長が期待されます。

*過去記事「急増する米国の電力需要:AIと暗号通貨マイニングがもたらす投資チャンス

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