エヌビディアCEOが6億ドル超の株式売却!投資家が注視すべきポイントとは?

エヌビディア(NVDA)の最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏が、ここ数か月でエヌビディア株を500万株以上売却し、総額は約6億3310万ドルに達したことが、米国証券取引委員会(SEC)への書類提出で明らかになりました。

6億ドル超の売却、その詳細

SECに提出された書類によると、フアン氏は2023年6月13日から9月4日にかけて、1回あたり12万株ずつ、合計約530万株を売却。この売却は、2023年初めに設定された規則10b5-1に基づく取引計画の一部で、フアン氏は2025年3月31日までに最大600万株を売却する計画です。

この計画の元での株式売却は事前に定められたルールに基づいており、CEOが個人的な資産形成のために株式を売却することは、会社の見通しに直接の影響を与えるものではありません。しかし、投資家としては、このような大規模な売却が企業に与える潜在的な影響を注視する必要があります。

フアン氏のエヌビディアに対する影響力

ファクトセット調べのデータによれば、フアン氏はエヌビディアの発行済み株式の約3.5%を保有しており、同社最大の個人株主です。さらに、フアン氏はテクノロジー業界において非常に大きな存在感を持ち、AI(人工知能)やグラフィック分野でのエヌビディアの成功の中心人物として知られています。

フアン氏の資産

ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスによると、ジェンセン・フアン氏の個人資産は約942億ドルに達しており、今年だけで約500億ドル増加しました。この増加の要因は、エヌビディアの株価上昇によるもので、フアン氏は世界で18番目の資産家としてランクされています。

エヌビディアの株価推移とAIブーム

エヌビディアの株価は、2024年の年初来で116%上昇し、過去1年で132%の上昇を記録しています。この成長の主な理由は、同社が開発する半導体チップが、AI技術の発展と需要増に大きく貢献したためです。

しかし、ここ数か月では株価がやや低迷しており、過去3ヶ月で約11%の下落を見せています。これは、エヌビディア株に対する期待値が高まりすぎたことによる短期的な調整か、または市場全体の変動要因が影響していると考えられます。

まとめ

ジェンセン・フアン氏による大規模な株式売却は、事前に計画されたものであり、エヌビディアの業績や将来性に対する懸念を生むものではありません。エヌビディアは、AIブームの追い風を受け、これからも成長を続けると予想されます。短期的な株価の変動に影響を受けず、長期的な視点での投資判断が重要です。
*過去記事「株価低迷中でもエヌビディアCEOが株式売却を進める理由

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG