ブロードコム第3四半期決算:予想を上回るも株価急落、その理由は?

ブロードコム(AVGO)の株価は9月5日の時間外取引で6.4%下落 しました。この日発表された第3四半期の決算は予想を上回ったものの、第4四半期の見通しが市場の期待を下回ったためです。

第3四半期の決算結果

ブロードコムは、第3四半期の調整後1株当たり利益(EPS)を1.24ドルと報告し、ウォール街のコンセンサス予想である1.22ドルを上回りました。また、売上高は131億ドルで、予想の129.8億ドルを超えています。売上高と利益の両方で市場予測を上回る好調な業績を示しました。

今後の見通しが失望を呼ぶ

しかしながら、第4四半期の売上高見通しが市場を失望させました。ブロードコムは、アナリストのコンセンサス予想141億1000万ドルに対して、140億ドルの売上高を予測しています。このやや弱い見通しが、決算後の株価下落の一因となりました。

CEOのコメント

ブロードコムのCEOであるホック・タン氏は、プレスリリースで「当社のAI半導体ソリューションとVMwareの強さが第3四半期の業績を支えた」と述べています。

業績詳細: 半導体ソリューションとソフトウェア部門

ブロードコムは、半導体ソリューション部門の売上を73億ドル、インフラストラクチャソフトウェア部門の売上を58億ドルと発表しました。これらの部門は、ネットワーク、ブロードバンド、サーバーストレージ、ワイヤレス、産業用アプリケーションなど、幅広い分野で使用されています。

また、ブロードコムはAI市場でも大きなシェアを持っており、Googleを含む大手企業のAIイニシアティブに向けてカスタムチップの設計を支援しています。

株価パフォーマンスと今後の展望

2024年に入り、ブロードコムの株価はすでに37%上昇しています。一方、iシェアーズ半導体ETF(SOXX)は11%の上昇にとどまっています。この強力な株価上昇は、ブロードコムのAIチップ市場におけるリーダーシップと、VMwareとの戦略的提携が反映されたものです。

まとめ

ブロードコムは、堅調な第3四半期決算を発表したものの、第4四半期の売上高見通しが期待を下回り、時間外取引で株価が下落しました。しかし、AIや半導体市場での成長を背景に、同社の長期的な見通しは依然として明るいと言えます。ブロードコム株は、今後も注目すべき銘柄として多くの投資家の関心を集め続けそうです。

*過去記事 ブロードコム AVGO

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