エヌビディア株価急落!史上最大の時価総額減少と半導体セクターの波紋

エヌビディア(NVDA)の株価が、9月3日の米国市場で大幅に下落しました。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、エヌビディアの株価は9.53%下落し、これは4月19日に記録した10%の下落以来最大の下落率となりました。過去4営業日のうち3日間で株価が下落しており、厳しい状況が続いています。

米国市場最大の時価総額の下落

エヌビディアの時価総額は2兆6490億ドルとなり、1日だけで2789億ドル減少しましたこれは米国企業史上最大の1日当たりの時価総額の減少額です。この下落は、S&P 500種株価指数やナスダック100種株価指数にも大きな影響を与え、半導体業界全体に波及しました。

半導体セクター全体に影響

エヌビディアの株価下落は、半導体セクター全体にも大きな影響を与えました。iシェアーズ半導体ETF(SOXX)は7.63%の下落で取引を終え、これは2020年3月18日以来の大幅な下げ幅です。この日は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが市場を直撃した日でした。

業界全体が幅広く下落し、オン・セミコンダクター(ON)は9%減、インテル(INTC)は8.8%減、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は7.82%減、クアルコム(QCOM)は6.9%減、ブロードコム(AVGO)は6.16%減となりました。特にブロードコムは、今週後半の9月5日に四半期決算の発表を控えており、さらなる注目を集めています。

特有の要因によるものではない下落

この日のエヌビディア株の下落は、半導体セクターに特有の要因によるものではなく、市場全体の回転の一環として捉えられています。9月は株式市場にとって伝統的に荒れやすい月であり、多くの投資家が経済データの発表ラッシュを前に、リスクを避けるために株式を手放す傾向があります。

エヌビディアの決算報告と将来の見通し

投資家たちは、アナリストの売上高予想を上回ったものの、やや期待外れな将来の見通しを発表したエヌビディアの最新の決算報告書を注視しています。この報告書では、今年後半に出荷開始予定の次世代Blackwellチップの生産遅延も指摘されています。

需要は依然として堅調

テスラ(TSLA)のCEOであるイーロン・マスク氏は3日に、投資家たちの懸念にもかかわらず、エヌビディアの現行製品ラインに対する需要は依然として堅調であると指摘しました。同氏は、2023年3月に設立した人工知能スタートアップ企業であるxAIが、わずか122日でColossus AIトレーニングインフラストラクチャをオンライン化に成功したと述べ、10万個のエヌビディアH100グラフィック処理ユニット(GPU)で稼働するこのクラスタが「世界で最も強力なAIトレーニングシステム」になるだろうと述べました。さらに、数か月後にはH200チップを組み込んで「2倍の規模」になる予定です。

xAIはエヌビディアと契約を結んだ唯一の企業ではありません。今年1月、メタ・プラットフォームズ(META)のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、同社が今年末までに数十億ドル相当のGPUを購入する計画を明らかにしました。

半導体業界の今後と投資家への影響

エヌビディアの最新の決算報告書と市場の反応を踏まえると、半導体業界全体が厳しい局面にあることが分かります。9月は歴史的に株式市場が不安定になる月であり、投資家は経済データの発表ラッシュを前に慎重な姿勢を取っています。

しかし、エヌビディアのような企業は、長期的には技術革新と市場の需要に支えられて成長する可能性が高いと考えられます。短期的な株価の変動に一喜一憂せず、長期的な視点での投資戦略を検討することが重要です。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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