エヌビディアの成長神話に陰り?投資家が注目すべきAI関連株とは

人工知能(AI)の急速な発展に伴い、エヌビディア(NVDA)などのテクノロジー企業の株価が急上昇しています。しかし、この成長が永遠に続くわけではありません。この記事では、エヌビディアを含む主要テクノロジー企業の業績と、その未来について考察します。

エヌビディアの驚異的な業績

エヌビディアは、最新の第2四半期決算で初めて売上高が300億ドルを突破し、前年同期比で122%増加しました。これで、5四半期連続で前年同期比3桁の売上成長を達成したことになります。特に注目すべきは、過去12か月間の売上成長率がほぼ200%に達し、今後12か月間でも約60%の成長が予想されている点です。

これらの成長は、AIサービスを消費者に提供するために、クラウドベースのインフラ構築に巨額の投資を行っている大手テクノロジー企業の支出によるものです。エヌビディアの売上の約19%はマイクロソフト(MSFT)からのものであり、メタ・プラットフォームズ(META)、アルファベット(GOOGL)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)がそれぞれ10%、7%、6%を占めています。

テクノロジー企業の設備投資とその影響

これらの4社は、2024年に2070億ドルを新たな設備投資に費やすと予想されており、これは2023年と比較して約40%の増加、2017年と比較して5倍の増加となります。しかし、この投資は2025年には13%増の2340億ドルに達すると予測されていますが、2026年には3%増の2430億ドルに留まると予想されています。

投資家は、株式市場が常に将来を見据えていることを考えると、2025年半ばにはAI関連分野に圧力がかかる可能性があることを認識しておくべきです。

投資家への提言: 注目すべきAI関連株

こうしたことを踏まえ、経済誌バロンズは今後注目すべき新たなAI関連株をピックアップしています。選択の対象となったのは、既存の大手テクノロジー企業以外のハードウェアおよびサービス関連の株式銘柄で、最近の四半期決算の電話会議でAIについて最も多く言及し、将来的にAIから利益を得る可能性が高い企業です(順不同)。

ハードウェア関連企業トップ10

ヒューレット・パッカード(HPQ)
シスコ・システムズ(CSCO)
アプライド・マテリアルズ(AMAT)
アリスタネットワークス(ANET)
インテル(INTC)
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
エクイニクス(EQIX)
クアルコム(QCOM)
テラダイン(TER)
マイクロン・テクノロジー(MU)

この中で、特にウォール街のアナリストに人気のある企業は、アリスタネットワークス、エクイニクス、マイクロンです。これら3社の「買い」評価比率は平均83%であり、S&P 500種平均の約55%を大きく上回っています。

サービス関連企業トップ10

ネットアップ(NTAP)
セールスフォース・ドットコム(CRM)
シノプシス(SNPS)
パロアルトネットワークス(PANW)
インテュイット(INTU)
コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ(CTSH)
マスターカード(MA)
IBM(IBM)
F5ネットワークス(FFIV)
サービスナウ(NOW)

この中で最も注目されているのは、シノプシス、マスターカード、サービスナウで、これら3社の買い推奨比率は平均86%です。

まとめ: AI関連株の今後の見通し

エヌビディアをはじめとするAI関連株の成長は、今後も続く可能性が高いですが、その成長が永遠に続くわけではありません。投資家は、企業の財務モデルや市場動向を慎重に監視し、適切なタイミングでの投資を検討する必要があります。

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