アップル(AAPL)は、シティグループのアナリスト、アティフ・マリク氏によって2025年のトップAI銘柄に選出されました。この動きは、チップ大手エヌビディア(NVDA)を凌駕する可能性があるとして、投資家や業界専門家の間で大きな話題となっています。
シティグループの予測:アップルがエヌビディアを超える理由
マリク氏は、アップルを「買い」評価とし、目標株価を255ドルと設定しました。マリク氏は、アップルが人工知能(AI)技術をiPhoneに導入する計画に注目しており、これがアップルの将来の成長を大きく後押しすると予測しています。
特に、9月9日に予定されている「Glowtime」と呼ばれる製品発表イベントでは、新型iPhoneにAIを搭載した詳細な情報が発表されることが期待されています。このイベントは、アップルがAI搭載のiPhone 16シリーズのハードウェアアップデートをどのように進めるかに焦点を当てる重要な場となりそうです。
iPhoneに導入されるAI機能とは?
アップルのAIアップデートには、以下のような機能が含まれます:
- Eメールの要約作成: 煩雑なEメール管理を簡素化
- 写真生成: 高度な画像処理機能
- Siriの改良: アマゾンのAlexaに匹敵する高度な音声アシスタント機能
これらのAI機能は、主にiPhone 15 Proモデル以上で利用可能となるため、アップルは「スーパーアップグレードサイクル」に突入する可能性があります。消費者はこれらの新機能に強い関心を寄せており、アップルの売上向上につながると期待されています。
市場と投資家にとっての意味
ウェドブッシュのダン・アイブ氏も同様に、アップルのAI技術が同社のエコシステム全体に利益をもたらすと予測しています。同氏は、アップルのAI技術が1株あたり30ドルから40ドルの価値を加え、同社の時価総額が4兆ドルに達する可能性があると述べています。
アップルの株価は8月29日の米国市場で2.7%上昇し、232.62ドルに達しました。S&P 500との比較でも、アップルは今年の大部分で指数を上回るパフォーマンスを見せています。この傾向が今後も続くと予測されており、投資家にとって注目すべき銘柄となりそうです。
まとめ
アップルはAI技術の導入により、2025年に向けてさらなる成長を遂げる可能性が高いとシティグループは予測しています。エヌビディアを超えるパフォーマンスを見せる可能性があるこの巨人は、AI搭載の新製品を通じて市場をリードする立場にあり、今後が注目されています。
*過去記事はこちら アップル AAPL