空売りの標的に!ヒンデンブルグ・リサーチが暴露するスーパーマイクロの闇

スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)の株価は、8月27日の米国市場で一時4.5%下落しました。この急落は、空売りを専門とする投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが同社に関する会計上の問題、未公開の関連当事者取引、その他の不透明な経営実態を指摘する報告書を公表したことが主な要因です。

株価の推移と市場への影響

スーパーマイクロの株価は現在545ドル前後で取引されており、これは8月9日の終値508.76ドル以来の最安値を更新するペースです。ダウ・ジョーンズのマーケットデータによると、同社の株価は8月に入ってから22.5%下落しており、これは2018年10月以来の最大の月間下落率となる見通しです。

ヒンデンブルグ・リサーチが指摘する問題点

ヒンデンブルグ・リサーチによると、同社は過去に財務諸表の提出を怠り、ナスダックから一時上場廃止処分を受けた経歴があります。この問題に関与していた経営陣を再雇用していたことが今回の調査で明らかになりました。さらに、2020年8月には、証券取引委員会(SEC)から2億ドル以上の不適切な売上計上と費用過少計上に関連する「広範な会計違反」で告発されており、これにより同社は1750万ドルの罰金をSECに支払っています。

ヒンデンブルグ・リサーチは、訴訟記録と元従業員のインタビューを基に、同社がこれらの問題を再発させている可能性があると指摘しています。

年初来のパフォーマンスと今後の見通し

スーパーマイクロの株価は年初来で90%以上上昇しており、2024年の前半においてはS&P 500種株価指数(SPX)をリードしていました。しかし、8月に入ってからの急激な株価下落は、同社にとって厳しい局面を迎えていることを示しています。特に、ヒンデンブルグ・リサーチの報告書が投資家心理に大きな影響を与えており、今後の株価動向には注視が必要です。

まとめ

スーパーマイクロの株価が急落した背景には、ヒンデンブルグ・リサーチによる厳しい指摘が影響しています。これらの問題が同社の業績や株価にどのような影響を与えるのか、今後も注視していく必要があります。投資家にとっては、リスク管理が一層重要となる局面となっています。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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