アルファベット(GOOGL)は、世界最大のテクノロジー企業の一つであり、GoogleやYouTubeなどの主要ブランドを擁しています。最近、アルファベットは米国政府による独占禁止法訴訟に敗訴し、その結果、同社の一部事業が分割される可能性が浮上しています。この訴訟に関する詳細な裁定は、2025年第2四半期に行われると予想されています。
アルファベットの分割が示す株価の潜在的な価値
TDカウエンのアナリスト、ジョン・ブラックレッジ氏は、アルファベットの各事業を独立した会社として評価した場合、その総価値は約2兆9000億ドルに達する可能性があると述べています。これは現在の市場価値を大幅に上回るものです。以下は、ブラックレッジ氏による各事業の評価額の内訳です:
- Google検索事業: 1兆7000億ドル
- YouTube: 2520億ドル
- Googleネットワーク: 780億ドル
- Googleクラウド: 4320億ドル
- Googleサブスクリプション/プラットフォーム/デバイス: 1580億ドル
これらの評価に基づくと、アルファベットの株価は1株あたり約247ドルとなり、現在の株価である165ドルを大幅に上回ることになります。
投資家が考慮すべきポイント
アルファベットの分割が実現するまでには長い時間がかかる可能性があります。同社は判決に対して控訴する意向を示しており、最終的な決定が下されるまでには数年を要すると見られます。しかし、この分割の可能性は、投資家にとって大きな関心事となっており、今後の動向を注視する必要があります。
*過去記事 アルファベット GOOGL