スノーフレーク第2四半期決算:アナリスト予想超えも、株価下落の理由とは?

スノーフレーク (SNOW)は、8月21日に行われた2024年度第2四半期の決算発表でアナリストの予想を上回る業績を報告しましたが、その後の時間外取引で株価は8%近く下落しました。同社の業績見通しが示唆する下半期の減速の可能性が、一部の投資家に懸念をもたらしているようです。

第2四半期の決算内容と業績概要

スノーフレークの第2四半期の純損失は、前年同期の2億2700万ドル(1株あたり69セント)から3億1700万ドル(1株あたり95セント)に増加しました。しかし、調整後ベースでは1株あたり18セントの利益を計上し、調査会社ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想である16セントを上回りました。

売上高は前年比29%増の8億6800万ドルとなり、コンセンサス予想の8億5200万ドルを超える結果となりました。特に、製品売上高は8億2900万ドルと、コンセンサス予想の8億1400万ドルを上回る好調な結果を示しました。また、過去12カ月間で製品売上高が100万ドルを超えた顧客は510社に達しました。

CEOのスリダール・ラマスマーニー氏は、「今四半期はイノベーションと製品提供、新しいAI製品の初期段階での大きな牽引力が特徴的でした」とコメントしています。これは、同社がAI分野でのポジショニングを強化し、急速な技術革新を続けていることを示しています。

通年および第3四半期の業績見通し

スノーフレークは、第3四半期の製品売上高を8億5000万ドル〜8億5500万ドルと予測しており、アナリスト予想の8億5100万ドルとほぼ一致しています。通年の製品売上高予測は33億5600万ドルで、前年比26%の成長を見込んでいます。これに対し、以前の通年予測は33億ドルで、成長率は26%と予想されていました。

株価下落の要因と市場の反応

時間外取引で株価が8%近く下落した背景には、アナリストの間で下半期における成長の減速が懸念されていることが挙げられます。エバコアISIのアナリスト、カーク・マターヌ氏は「弱気派は、下半期のガイダンスが上半期の成長に比べて大幅な減速を示唆すると指摘するだろう」と述べています。

一方で、マターヌ氏は「スノーフレークの業績見通しは保守的である可能性が高い」と楽観的な見方を示しており、同社のAI分野でのポジショニングや急速なイノベーション、マクロ経済の安定化に注目しています。

さらに、繰延収益が予想をやや下回ったことが株価に悪影響を与えた可能性もありますが、マターヌ氏は「消費ベースの企業にとって請求額は主要な指標とは見なされない」と指摘しています。

まとめと今後の展望

スノーフレークは第2四半期において、売上高および利益でアナリスト予想を上回る結果を出し、AI分野での成長を続けています。しかしながら、弱気派の投資家は下半期の成長鈍化の可能性を懸念しており、これが短期的な株価の下落を引き起こしている可能性があります。投資家にとっては、今後の業績動向やAI分野での進展を注視することが重要です。

*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW

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