8月20日の米国の株式市場は下落し、S&P 500種指数は8日続いた上昇相場に終止符を打ちました。以下は20日に注目された大きく動いた銘柄です。
パロアルト・ネットワークス (PANW)
- 株価変動: +7.18%
- 詳細: サイバーセキュリティ企業であるパロアルト・ネットワークスは、第4四半期の調整後利益が1株あたり1.51ドルと発表され、市場予想の1.41ドルを大きく上回りました。売上高も前年同期の19億5000万ドルから21億9000万ドルへ増加し、アナリスト予測の21億6000万ドルを超えました。また、同社は第1四半期および2025年度の見通しを発表し、これもウォール街の予測を上回るものでした。取締役会は自社株買い戻しにさらに5億ドルを充てることを承認しており、この発表を受けて株価は7.18%上昇しました。
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ロウズ (LOW)
- 株価変動: -1.18%
- 詳細:ホームセンター小売業のロウズは、第2四半期の調整後利益が1株当たり4.10ドルとアナリスト予想を上回ったものの、株価は1.18%下落しました。売上高は5.5%減の235.9億ドルとなり、市場予測の239.3億ドルを下回りました。また、既存店売上高も5.1%減となり、予測の4.4%減を上回る落ち込みを見せました。同社は、DIY需要の低迷とマクロ経済環境の影響を受け、通期の調整後利益および売上高見通しを引き下げました。
Xポン(XPEV)
- 株価変動: -5.7%
- 詳細: 中国の電気自動車メーカー、Xポンは、第2四半期の売上が60%増加し赤字額を縮小したものの、予測を下回る財務見通しを発表しました。これにより、米国上場のXポン株は5.7%下落しました。
イーライリリー (LLY)
- 株価変動: +3.05%
- 詳細: 製薬大手イーライリリーは、肥満や過体重の糖尿病予備軍の成人に対し、減量薬tirzepatideが2型糖尿病の発症リスクを94%減少させるとのデータを発表しました。この好材料を受けて、株価は3.05%上昇しました。
ボーイング (BA)
- 株価変動: -4.2%
- 詳細: 航空宇宙企業ボーイングは、777x型機の試験用機4機にひび割れが発見されたことを受け、4.2%下落しました。ボーイングは同機種の540機の受注を得ており、2025年からの納入を予定していますが、この問題が影響を与える可能性があります。
*過去記事 株価変動