AIサーバーで急成長!スーパー・マイクロの未来を読み解く投資ガイド

スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)は、過去1年間で注目を集めているハイテク企業の一つです。同社の株価は、今年に入り121%も上昇していますが、その一方で市場のボラティリティに悩まされている状況も見られます。今年3月以降、株価は一時的に37%も下落しましたが、依然としてその成長ポテンシャルは高いと考えられています。

この記事では、スーパーマイクロの最新業績や今後の成長可能性、そして投資家にとっての株価上昇余地について詳しく解説します。

スーパーマイクロの最新業績:予想を下回る結果とその要因

2024年度第4四半期(6月30日終了)の決算では、スーパーマイクロは市場予想を大幅に下回る利益を計上しました。この結果、投資家の信頼が揺らぎ、株価にも影響が及びました。しかし、同社がAIサーバー市場でのシェア拡大を目指している点は、依然として注目すべきポイントです。

2023年度の売上高が71億ドルに対し、2024年度は149億ドルに達しました。また、非GAAPベースの1株当たり純利益も前年の11.81ドルから22.09ドルへと増加しました。この成長は、主に同社のAIサーバーに対する需要の急増が要因となっています。

AIサーバー市場でのシェア拡大と今後の成長見通し

スーパーマイクロの経営陣は、次世代の空冷および直接液冷(DLC)ラックスケールAI GPUプラットフォームに対する強い需要が、企業およびクラウドサービスプロバイダー市場での売上の70%以上を占めると発表しています。この需要の高まりにより、同社は更なる成長が期待されますが、DLCサーバー用の部品不足が一時的な障害となりました。

しかし、スーパーマイクロは2024年度を過去最高のバックログ(受注残高)で終了し、2024年後半には新しい製造施設をマレーシアで稼働させる計画があります。このような取り組みにより、同社はガイダンスの上限である売上300億ドルに達する可能性が高いと考えられています。

データセンター市場での液冷サーバー需要の増加

データセンター運営者は、エネルギーコストを最大40%削減し、コンピューティング性能を向上させることができるDLCサーバーに注目しています。スーパーマイクロは、今後1年間に新たに展開されるデータセンターの25%から30%がDLCサーバーを採用する可能性が高いと予想しており、この市場でのシェア拡大が見込まれています。

さらに、市場調査会社Omdiaによると、データセンターにおける液冷の割合は、昨年の13%から2028年には33%に跳ね上がると予測されています。スーパーマイクロは、この市場成長を最大限に活用し、AIサーバー市場でのシェアをさらに拡大する意向を示しています。

株価上昇の可能性:投資家へのメッセージ

スーパーマイクロの売上が2025年度に300億ドルに達する場合、S&P500指数の平均である2.8倍の売上高倍率で取引されると仮定すると、同社の時価総額は840億ドルに達する可能性があります。これは、現在の時価総額368億ドルが2.3倍になることを示しており、短期的な市場調整を経た後でも、長期的な成長の可能性が大いにあることを示唆しています。

より保守的に見て、スーパーマイクロの売上が1年後に260億ドル(ガイダンス範囲の下限)に達し、現在の同社の売上高倍率2倍で取引されていると仮定すると、時価総額は520億ドルに達する可能性があり、これは現在の水準から41%の増加を意味します。

こうして見ると、成長株に投資することを検討している投資家にとって、現在の株価低迷は絶好の買い時かもしれません。

まとめ

スーパーマイクロコンピュータは、AIサーバー市場でのシェア拡大や新たな製造施設の稼働計画など、今後の成長ポテンシャルが高い企業です。同社の株価は短期的にボラティリティがあるものの、長期的には大幅な上昇が期待できる見込みです。成長株ポートフォリオに追加する価値がある銘柄として、スーパーマイクロは注目に値します。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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