インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は、成熟したハイテク株の中でもその信頼性と安定性で際立っています。近年、テクノロジー分野での激しい競争が続く中、IBMはその歴史と実績に基づき、株主に対して魅力的な配当利回りを提供し続けています。
過去4四半期のフリーキャッシュフロー:121億ドル
IBMの財務体質の強さは、そのキャッシュフローに如実に表れています。過去4四半期で、同社のフリーキャッシュフローは121億ドルに達しました。この数値は、他のテクノロジー企業と比較しても圧倒的です。また、IBMはこの豊富なキャッシュフローを活用し、株主に対する還元を積極的に行っています。
株主還元:66億ドルを配当金と自社株買い戻しに充当
IBMは、フリーキャッシュフローの中から66億ドルを配当金および自社株買い戻しに充てています。同社の株主に対する還元姿勢は非常に明確であり、これが長期にわたる株主の支持を得ている要因の一つです。
30年間で2,572%増加した配当金
IBMは、株主への配当金を毎年増額することに積極的に取り組んでいます。30年前、分割調整後の1株当たり配当金はわずか0.0625ドルでしたが、現在では四半期ごとに1.67ドル、年間で6.68ドルを支払っています。これは、30年間で2,572%もの驚異的な増加です。
高い配当利回り:3.5%
IBMの現在の配当利回りは3.5%であり、これはS&P 500種構成銘柄の平均配当利回り1.3%や、ナスダック100種構成銘柄の平均配当利回り0.6%と比較しても非常に高い水準です。また、テクノロジー大手7社の中でも、IBMの配当利回りはトップクラスです。
AI分野への注力と今後の成長
さらに、IBMは人工知能(AI)分野への投資を強化しており、今後の成長が期待されています。AIは今後数年間で飛躍的な進化を遂げると予測されており、IBMはこの市場でのリーダーシップを確立しつつあります。
まとめ:今が絶好の買い時
以上の点を総合すると、IBMは成熟した大型ハイテク株の中でも、信頼性、安定した配当、高い利回りを兼ね備えた非常に魅力的な投資対象です。さらに、AI分野への注力が今後の株価上昇を後押しする可能性が高く、長期的な成長が見込める企業です。IBMの株式に興味を持っている投資家にとって、現在が絶好の買い時であると言えそうです。
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