ウォルマート驚異の第2四半期決算:市場予想を大幅に上回る

  • 2024年8月16日
  • 2024年8月16日
  • BS余話

ウォルマート(WMT)は8月15日の米国市場が始まる前に行った第2四半期の業績発表で、市場の予想を大きく上回る結果を報告しました。この業績は、個人消費の低迷に対する懸念を払拭し、投資家に安心感を与えました。

ウォルマートの第2四半期業績概要

ウォルマートの第2四半期の売上高は1693億ドル、調整後の利益は1株あたり67セントとなり、アナリストのコンセンサス予想の売上高1686億ドル、利益1株あたり65セントを上回りました。この結果は、消費者の購買力が依然として健在であることを示しています。

CEOのコメント

ウォルマートのCEO、ダグ・マクミロン氏は、アナリストとの電話会議で「現時点では、消費者の購買力が全体的に弱まっているという兆候は見られません」と述べ、消費者需要に対する強気な見解を示しました。

売上高の詳細

米国内の既存店売上高は前年同期比で4.2%増加し、予想の3.6%を上回りました。特にオンライン注文が22%増加し、店舗からのピックアップや配達サービスが売上増に貢献しました。

2025年の目標と第3四半期の見通し

ウォルマートは2025年の目標を上方修正し、恒常通貨ベースでの純売上高の成長率を3.75%から4.75%に引き上げました。また、第3四半期については、純売上高が3.25%〜4.25%成長、調整後利益は1株あたり51セント〜52セントの成長を見込んでいます。

株価の動向

ウォルマートの株価は15日の取引開始直後に6.6%上昇し、73.16ドルとなりました。今年に入ってからの株価上昇率は約31%であり、S&P 500の14%を大きく上回っています。

他の小売業者との比較

ウォルマートの強気な業績報告は、他の小売業者の慎重な論評と対照的です。ホーム・デポ(HD)やマクドナルド(MCD)、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン、ウェイフェア(W)のような企業は、マクロ経済の不透明感に圧迫された業績を報告しています。

ビジネスモデルの強み

ウォルマートの価値重視のビジネスモデルは、幅広い所得層の消費者からの支持を得ています。同社は広告やフルフィルメントなど、利益率の高い新規事業からも利益を上げています。これにより、食料品の価格を低く抑える余裕が生まれ、消費者にとって一層の魅力を提供しています。

経済的課題とウォルマートの対応

ウォルマートの業績は、他の小売業者が指摘する経済的課題にも関連しています。生活必需品を幅広く販売するウォルマートは、景気後退期にも好調な業績を維持しています。また、新しいプライベートブランドへの投資と商品の値下げも、同社の競争力をさらに高めています。

まとめ

ウォルマートの第2四半期業績は、消費者支出の傾向に大きな変化がないことを示しています。同社の強力なビジネスモデルと戦略的投資により、今後も堅調な成長が期待されます。

*過去記事「ウォルマート株価急騰!第1四半期決算でウォール街予想を超える

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