クラウドストライクの株価下落は買い時?専門家の予測を分析

2024年7月、クラウドストライク(CRWD)が実施したソフトウェアアップデートの不具合により、世界的なIT障害が発生しました。この影響で一部のPCユーザーがWindowsシステムから締め出され、多くの企業が被害を受けました。デルタ航空(DAL)は、このサービス停止により5日間で5億ドルの損失を被ったと発表し、サイバーセキュリティ企業に対して法的措置を取る可能性を示唆しています。しかし、アナリストたちはサイバーセキュリティ関連銘柄について依然として楽観的な見方をしています。

D.A. ダビッドソンのアナリストの見解

D.A. ダビッドソンのアナリスト、ルディー・ケシンジャー氏は、クラウドストライクの株を所有することの潜在的な利益はリスクを上回ると述べています。同氏は、「クラウドストライクは依然として高い評価と業界トップクラスのサイバーセキュリティプラットフォームを背景に、すぐに立ち直り、勢いを取り戻すだろう」と8月13日付けのメモに書き、「買い」推奨を繰り返しました。

ファクトセットによるアナリストの評価

ファクトセットによると、クラウドストライクの株式をカバーしている51人のアナリストのうち、40人が「買い」または「オーバーウエイト」と評価しています。「売り」または「アンダーウエイト」と評価しているのはわずか3人です。このことからも、アナリストたちの多くが同社の将来性に対して楽観的な見方をしていることが伺えます。

ケシンジャー氏の予測

ケシンジャー氏は、短期〜中期的に財務的な打撃を受けるとしながらも、サービス停止後の株価の反落(約35%の下落)は潜在的な損害を十分に反映していると考えています。同氏は、目標株価を380ドルから290ドルに引き下げましたが、それでも13日の終値から17%の上昇余地があるとしています。14日の午後早い時間には、クラウドストライクの株価は3.3%上昇し、256.28ドルとなりました。

今後の見通し

ケシンジャー氏は、今後数四半期におけるクラウドストライク社の業績への影響について、正確な見通しは立っていないものの、新規顧客の獲得は以前よりも難しくなるだろうと述べました。同氏は、第2四半期の売上高に約12%のマイナスの影響が出るだろうと予測しています。

まとめ

クラウドストライクのサービス停止により、一部の企業に多大な損失が発生しましたが、同社はこの問題に対して非常に深刻に受け止めており、立ち直るための努力を続けています。アナリストたちの多くは、クラウドストライクの将来性に対して楽観的な見方をしており、株価の回復を期待しています。クラウドストライクの第2四半期の業績発表は8月28日に予定されており、その結果が注目されます。

*過去記事はこちら クラウドストライク CRWD

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