マイクロン・テクノロジー(MU)は、人工知能(AI)半導体の需要増加の恩恵を受ける企業として、投資家から注目されています。ニュー・ストリート・リサーチのアナリストであるピエール・フェラグ氏は、マイクロンの株式を「買い」と評価し、目標株価を150ドルと設定しています。
マイクロンの成長見通し
フェラグ氏は、2024年下半期のデータセンター向けメモリ市場について、「AIの急成長と従来のサーバー市場の回復により、あらゆる面で好調」と述べ、今後数四半期にわたりマイクロンが期待を上回る業績を維持するだろうと予測しています。マイクロンの株価は8月13日の終値で3%上昇し、97.44ドルとなりました。
AIサーバー市場の急成長
フェラグ氏によると、AIサーバー市場におけるメモリ需要は、2023年の35億ドルから2027年には500億ドルへと、今後4年間で14倍に増加すると予測されています。「AIサーバーにおける高帯域幅メモリ(HBM)のコンテンツ増加は、メモリ市場にとって数年にわたる成長の原動力となる」と同氏は指摘しています。
マイクロンの市場リーダーシップ
マイクロンは、デスクトップコンピューターやサーバーで使用されるDRAM、およびスマートフォンやソリッドステートハードドライブで使用されるフラッシュメモリーの市場をリードする企業です。過去1年でマイクロンの株価は50%上昇しており、iシェアーズ半導体株ETF(SOXX)は34%の上昇を上回っています。
まとめ
マイクロン・テクノロジーは、AI半導体の需要増加を背景に、今後も高い成長が見込まれます。ニュー・ストリート・リサーチのフェラグ氏は、同社の株価が98ドルあまりの現在の株価から53%高い150ドルに達する可能性を指摘しており、特にデータセンター向けメモリ市場での需要拡大が期待されています。投資家にとって、マイクロンはポートフォリオに組み込むべき注目株として位置付けられています。
*過去記事 マイクロン