クアルコムに逆風:アップルのモデム移行が引き起こす未来の変化

ウォルフ・リサーチの最新レポートによれば、クアルコム(QCOM)は来年から始まるアップル(AAPL)のモデム・チップからの移行により、厳しい局面を迎えると指摘されています。

アナリストの見解と株価の動向

ウォルフ・リサーチのアナリスト、クリス・カソ氏は、クアルコムの格付けを「アウトパフォーム」から「ピアパフォーム」に格下げし、目標株価も200ドルから引き下げました。カソ氏は、「アップルが独自のモデムを追求しているのは当然の流れであり、最近の調査ではアップルのモデムが確実に進行中であることが示唆されている」と述べています。

8月12日の米国市場の午後の段階で、クアルコムの株価は1.82%安の162.66ドルで取引されています。

未来のiPhoneモデルとクアルコムの売上予測

カソ氏の予測によると、クアルコムは来年発売予定のiPhone 17において、現在のアップルの売上の35%を失う可能性があり、2026年のiPhone 18ではさらに35%の売上損失が見込まれています。ただし、同氏は、クアルコムが米国の通信事業者に提供するmmWaveワイヤレス技術を必要とするiPhone向けのモデム事業は維持されるだろうとしています。

「クアルコムは過去に、iPhone 18のモデム事業の20%しか維持しないという仮定を発表しているが、これが市場の予想に完全に反映されているとは思わない」とカソ氏は述べています。

クアルコム株価の動向

クアルコムの株価は過去1年で43%上昇していますが、過去3ヶ月では12%の下落、過去1ヶ月では22%の下落とこのところ低調です。

まとめ

クアルコムは、アップルのモデム移行により売上面での逆風に直面していますが、米国の通信事業者向けの技術提供を通じて、一部の売上を維持する可能性があります。今後の動向に注目が集まります。

*過去記事「クアルコム決算発表後の急落:AIスマートフォンが未来を握る?

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