エヌビディア株価急騰!次世代チップ懸念が後退した理由とは?

エヌビディア(NVDA)の株価は8月12日の米国市場で4%上昇し、終値は109ドルでした。この上昇は、次世代プロセッサに関する懸念が後退し、決算報告に対する期待が高まったことが要因です。

ブラックウェルチップの量産遅延と市場の反応

報道によると、エヌビディアのブラックウェルB200チップの量産出荷が設計上の欠陥により3ヶ月ほど遅れる可能性があるとされています。この報告を受け、エヌビディアの株価は一時的に5月以来の最低水準に落ち込みました。しかし、エヌビディアは公式にコメントを出していないものの、今年後半にはブラックウェルチップの生産を増強する予定であると述べています。

スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)のCEOであるチャールズ・リャン氏は、2025年第1四半期までプロセッサの大量出荷は期待できないと述べました。同社はエヌビディアチップを搭載したサーバーを製造しているため、この遅延の影響は大きいとされています。

アナリストの見解と株価予測

ウォール街のアナリストたちは、ブラックウェルチップの遅延について概ね冷静な見方をしています。UBSのアナリスト、ティモシー・アーキュリ氏は、エヌビディアのブラックウェル初期出荷の遅れは最大でも4~6週間であり、その差は現世代のホッパーチップを購入する顧客によって埋められると述べています。同氏はエヌビディアの格付けを「買い」と評価し、目標株価を150ドルとしています。

ジェフリーズのアナリスト、ブレイン・カーティス氏も、2024年第4四半期におけるデータセンター向けグラフィック処理ユニットの生産量のうち、ブラックウェルチップが約3分の1を占めると予測しています。同氏もまた、エヌビディアの格付けを「買い」とし、目標株価を150ドルとしました。

バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズのアナリスト、ヴィヴェク・アリヤ氏も同様の見解を示し、エヌビディアを半導体部門における「反発」銘柄のトップに挙げています。同氏は、エヌビディアの決算発表後も変動が続く可能性があり、9月まで続く可能性もあると述べています。歴史的にPHLX半導体指数(SOX)にとって最悪の月である9月には70%の確率で下落が見られますが、10月からは回復する可能性があるとしています。

今後の見通し

エヌビディアは8月28日に四半期決算を発表する予定です。この発表がどのように市場に影響を与えるか注目されます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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