株価急落でもアナリストは強気!ダッチ・ブロスの未来を見据えた投資法

8月7日の取引終了後、ダッチ・ブロス(BROS)は好調な第2四半期決算を発表しましたが、8日の取引では株価が一時25%も急落しました。この急落に対して、多くのアナリストは強気な見方を崩しておらず、現在の株価は安い価格での参入機会と指摘しています。

第2四半期の業績

ダッチ・ブロスの第2四半期の売上高は3億2500万ドル、1株当たり利益は19セントを記録し、ウォール街の予想を上回りました。ウォール街の予想は売上高3億1700万ドル、1株当たり利益13セントでした。既存店売上高は前年比4.1%増、1店舗当たりの平均売上高は200万ドルと過去最高を記録しました。また、当四半期中に36店舗が新規オープンし、これにより売上高は前年比30%増となりました。

店舗マージンと最低賃金

カリフォルニア州ではファストフード労働者の最低賃金が時給16ドルから20ドルに引き上げられましたが、店舗マージンは50ベーシスポイント改善し、売上高の31%近くに達しました。純利益は2200万ドルと倍増しました。

株価の急落とガイダンス

経営陣は売上、利益ともにガイダンスを引き上げたものの、出店数は前回発表された150〜165店舗の下限にとどまると予想しています。このため、株価は急落しました。2024年通期の既存店売上高成長率は1桁台前半を見込んでおり、第1四半期の10%増、第2四半期の4.1%増と比較すると、今年下半期は横ばい、あるいはマイナスになる可能性があります。

アナリストの見解

多くのウォール街のアナリストは、8日午後の時点で株価が21%下落し、1株当たり30ドルになったのは行き過ぎだと考えています。ゴードン・ハスケットのアナリスト、ジェフ・ファーマー氏は目標株価38ドルの「買い」を維持し、バンク・オブ・アメリカのサラ・セナトーレ氏もダッチ・ブロス株を「買い」と評価し、目標株価を49ドルとしています。ウェドブッシュのニック・セチャン氏も現在の株価は「過度に悲観的な評価」とし、目標株価を45ドルとしています。

今後の展望

ダッチ・ブロスは第2四半期に販促活動を強化し、今後も継続する予定です。また、モバイル注文プラットフォームを立ち上げ、デジタル・マーケティングへの投資を増やす予定です。これにより、既存店売上高は2025年には3%台に戻ると予想されています。シュティフェルのアナリスト、クリス・オカル氏も同様の見解を示しており、価格の下落がコンプに影響を与える一方、有料広告や販促活動の増加がブランド認知度の向上に寄与すると期待しています。

ダッチ・ブロスは、より高い売上が期待できる場所への出店を重視する戦略に転換しており、これにより成長が再加速すると予想されています。長期的な目標として、2038年までに現在の4倍以上となる4000以上の店舗数を目指しています。

まとめ

短期的なボラティリティには不満が残るものの、アナリストたちはダッチ・ブロスの長期的な成長見通しには強気を維持しています。現在の株価は安い価格での参入機会であり、将来的な成長を期待する投資家にとっては魅力的なエントリーポイントと言えそうです。

*過去記事「新興ダッチ・ブロスの快進撃:スターバックスを凌ぐ収益性と成長率

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