アップスタートの復活劇:第4四半期ガイダンスが投資家に希望を与える

アップスタート・ホールディングス(UPST)が8月6日に発表した最新の四半期決算における見通しは、多くの予想を上回るもので、カムバック・ストーリーの到来が予感されると評されています。

今後の見通し

同社は第3四半期について、売上高は約1億5000万ドル、利払い・税引き・減価償却・償却前利益(EBITDA)ベースで500万ドルの損失を見込んでいます。これは、ファクトセットが調査したアナリスト予想(売上高1億3500万ドル、EBITDAで1300万ドルの損失)を大きく上回る内容です。

さらに同社は第4四半期の調整後EBITDAがプラスになると予想しています。アナリストの予想では、第4四半期の調整後EBITDAは120万ドルです。こうした予測を受け、アップスタートの株価は6日の時間外取引で約18%上昇しました。

CEOのコメント

アップスタートの最高経営責任者(CEO)であるデイブ・ジルアード氏は、「本日発表したガイダンスは、当社が高成長と健全な利益率で知られるフィンテックとしての役割を再開するための軌道に乗っていることを示しています」と述べています。また、同氏は「AIモデルの大幅な進歩、資金供給の活性化、営業効率の向上」が事業の勢いを反映していると強調しました。これらの要素が、アップスタートのカムバックストーリーの基盤となっています。

市場環境と株価の変動

アップスタートは近年、金利上昇により需要が低迷していました。株価は2021年の高値から90%以上下落していました。しかし、最新の見通しが発表されたことで、株価は急上昇しています。

第2四半期の業績

第2四半期のアップスタートの純損失は5500万ドル(1株当たり62セント)で、前年同期の2800万ドル(1株当たり34セント)の損失から増加しました。調整後ベースでは、1株当たり17セントの損失となっています。売上高は1億2800万ドルで、前年同期比6%減となりましたが、前四半期比では横ばいでした。アナリストの予想は1億2500万ドルでした。

手数料収入と今後の見通し

アップスタートの手数料収入は前年比9%減の1億3100万ドルでしたが、純利息損失があるため、手数料収入は全体の収入より高くなることがあります。同社は下半期の手数料収入を約3億2000万ドルと予想しており、アナリストは約3億ドルと予想しています。

まとめ

アップスタート・ホールディングスは、AIを駆使した融資プロセスにより、市場での地位を再確立しつつあります。最新の業績と予想が示すように、同社は成長軌道に乗り、フィンテック業界でのカムバックを果たそうとしています。今後の動向に注目が集まります。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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