驚異的な株価上昇!ルーメン・テクノロジーズの最新決算と成長戦略を解説

  • 2024年8月7日
  • 2024年8月7日
  • BS余話

ルーメン・テクノロジーズ(LUMN)は、連日の記録的な株価上昇を受けて、最新の決算を発表し、通年の見通しを修正しました。電気通信とファイバーの分野でリーダーシップを発揮する同社は、今後の成長と市場におけるポジション強化を目指しています。

フリーキャッシュフロー見通しの上方修正

ルーメンは、通年で10億ドル〜12億ドルのフリーキャッシュフローを見込んでいます。この見通しの範囲は広いですが、最近発表されたパートナーシップがキャッシュ生成に寄与することを反映しています。決算発表後の8月6日の時間外取引で同社の株価は一時70%上昇し、通常取引での93%の上昇に続く勢いを見せました。

新規事業とAIパートナーシップ

ルーメンは、人工知能(AI)に関連する50億ドル規模の新規事業を発表し、ビデオメッセージでIRU(indefeasible rights-of-use)契約としてこれらの取引が構成されていることを強調しました。これにより、同社は先行現金回収を実現し、さらなる成長の基盤を築くことが期待されています。

業績見通しの修正

ルーメンはフリーキャッシュフローの見通しを上方修正した一方で、利払い・税引き・減価償却・償却前利益(EBITDA)の通期見通しを下方修正しました。以前の見込みは41億ドル〜43億ドルでしたが、現在は39億ドル〜40億ドルを予想しています。これは新規取引をサポートするための建設費用が増加したことに起因しています。

主要パートナーシップ

同社は、コーニング(GLW)やマイクロソフト(MSFT)との重要な取り決めを発表しました。これにより、AI時代におけるデータの重要性がさらに増す中で、ルーメンと他のファイバー企業がどのように価値を提供できるかが示されています。企業はルーメンの導管をリースし、データセンターを接続するネットワークの提供を受けています。

株価とショートカバー

ルーメンの株価はこの1ヶ月で350%以上上昇し、株価は暴騰していますが、ショートカバーの影響も考えられます。AIとの提携とその財務的影響は、直近四半期の業績に影を落としています。

財務結果

第2四半期の売上高は36億6,000万ドルから32億7,000万ドルに減少しました。同社は事業を「成長」、「育成」、「収穫」の3つのセクションに分類しています。これらのセクションすべてで減収が見られ、「成長」製品で7%、「育成」製品で14%、「収穫」製品で18%の減収となりました。

収益と損失

ルーメンの純損失は4,900万ドル(1株当たり5セント)で、前年同期の88億ドルの純損失に比べて大幅に改善しています。前年の損失は、当時の巨額ののれん代によるものです。調整後ベースでは、第2四半期に13セントの損失を計上しました。

ルーメンのフリーキャッシュフローは1億5600万ドルのマイナスとなり、今後の成長戦略とAI時代のリーダーシップに向けた取り組みが注目されています。

まとめ

ルーメン・テクノロジーズは、AIパートナーシップとフリーキャッシュフローの上方修正を通じて、未来に向けた強力な基盤を築いています。最新の決算発表を受けて、同社の株価は記録的な上昇を続けていますが、ショートカバーや財務的影響も考慮する必要があります。今後も、ルーメンの動きに要注目です。

*過去記事「ルーメン・テクノロジーズ:AI経済の波に乗り株価が88%暴騰!50億ドルの新規取引で未来を切り開く

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