AIブームは続くのか?バロンズが分析する最新動向

こんにちは、投資家の皆さん。今回のブログでは、最新のバロンズTechメールニュースレターに掲載された注目の記事を紹介します。この記事では、最近のAI関連銘柄の株価の動きや、大手企業の決算報告から見える今後の展望について詳しく解説されています。

株価の乱高下と懐疑的な見方

この2週間、AIインフラへの多額の支出に対する懐疑的な見方が広がり、AI関連銘柄の株価が下落しました。企業がAIの収益化を十分に進めているかどうかについても疑問が投げかけられています。しかし、最近の決算報告はこれに反論する形となっており、AIブームは沈静化どころか加速している可能性が高いと指摘されています。

AIブームは加速するのか?

この状況についてバロンズの記事は、「AIブームに疑心暗鬼の人々は、物語の最も重要な部分を見逃している可能性がある。株価はまっすぐには上がらず、上昇には波があることを忘れてはならない」と戒めています。

昨年、AI関連株は中国への技術輸出規制が需要を圧迫するとの懸念に苦しみました。また今年初めには、顧客が次世代GPUを見据えているため、エヌビディア(NVDA)のH100 GPUの需要が低迷するとの懸念から、同社の株が売られました。しかし、どちらの懸念も近視眼的であることが判明し、エヌビディアを含むAI関連株は新高値まで上昇しました。

大手企業のAI投資

懐疑論者は、この決算シーズンに大手企業が何を言っているかに耳を傾けるべきだとバロンズの記事は指摘しています。先週、アルファベット(GOOGL)のCEOであるスンダー・ピチャイ氏は、同社の決算説明会で投資家に対し、彼のチームがAIに費やされるすべてのドルを分析しており、AI投資による「とてつもない勢い」を見ていると語りました。

また、AI GPUの需要も供給を大きく上回っています。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スーCEOは、同社のAIデータセンター向けGPUの売上高が、昨年末の20億ドルから2024年には45億ドルを超えるとの見通しを示しました。さらに、AMDが今年後半にパートナーから製造能力の増強を受けるとしても、AI GPUのサプライチェーンは2025年まで「タイトな状態が続く」と述べました。

供給チェーンと需要の状況

TSMCで知られる台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)も今月初め、同様の見解を示したとバロンズは述べています。TSMCのCEOである魏哲家氏は、同社が2024年末までにCoWoSと呼ばれる高度なチップパッケージングの生産能力を2倍以上に拡大する予定であると確認しました。CoWoSはエヌビディアの最高性能のAIチップを製造するために必要であり、その需要は非常に旺盛です。TSMCは2025年か2026年まで顧客の実際の需要に応えられないかもしれないと魏氏は付け加えました。

AI投資の意義

AIの投資利益率に関する疑問は多いものの、AIの機能増加から特定の収益を生み出すというよりも、1980年代のメインフレームからPCへの移行に似た、コンピューティング・プラットフォーム全体の再構築と言えるとバロンズの記事は分析し、どの企業も、この新しいAIコンピューティングの世界に追いつくためにインフラをアップグレードしなければならないと述べています。

例えば、ライバルがAI対応のチャットボットからより優れたカスタマーサービスを提供したり、AIを搭載した設計ツールのおかげで迅速で包括的な製品を開発できるようになれば、それは存続の脅威となるため、企業は投資しなければならず、選択の余地はないと同記事は断じています。

設備投資の拡大

アルファベットとマイクロソフトが最新四半期に設備投資支出をそれぞれ91%、78%増やし、来年も同じように積極的に取り組むと宣言したことは合理的だとバロンズの記事は評価し、「7月31日、投資家たちはこの現実に回帰し、エヌビディアを含む多くのAI関連銘柄が見事な上昇を見せた。これは正しい評価だ」と記事は結んでいます。

まとめ

AI関連銘柄の今後の動向は、引き続き注目すべきポイントです。バロンズのTechメールニュースレターでは、最新の決算報告や企業のコメントを通じて、AI分野の成長とその影響について深く掘り下げています。投資家としては、短期的な株価の変動に惑わされず、長期的な視点での投資戦略を立てることが重要です。

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