7月30日、クラウドストライク・ホールディングス（CRWD）の株価は、デルタ航空（DAL）からの法的措置の可能性が報じられたことにより、10%を超える急落を記録しました。株価は一時11％安の230.25ドルとなり、市場に衝撃を与えました。
デルタ航空は、クラウドストライクとマイクロソフト（MSFT）に対して損害賠償を求めるため、大物弁護士デビッド・ボイズ氏を雇用。CNBCの報道によると、デルタ航空は今月初めに発生した技術障害により、数千便のフライトが運休する事態に見舞われました。
法的措置の背景と影響
今回の報道は、7月19日に発生したソフトウェアのバグにより、マイクロソフトのパソコンが使えなくなり、飛行機の欠航や銀行の混乱が生じたことが背景にあります。この問題が株価に与えた影響は深刻で、クラウドストライクの株価は7月19日に問題が発生して以来25％も下落しました。
アナリストの評価と将来の見通し
ファクトセットのデータによると、過去1週間半で少なくとも16人のアナリストがクラウドストライクの目標株価を引き下げました。J.P.モルガンのブライアン・エセックス氏は、クラウドストライクの2025年末の目標株価を400ドルから330ドルに引き下げました。しかし、同氏はサイバーセキュリティ企業としてのクラウドストライクの対応が長期的には同社を助ける可能性があると述べています。
「我々は、この事故をブラック・スワン・イベントと見ており、同社の対応の質は長期的に事業とブランドを支えることにつながると考えている」とエセックス氏は付け加えました。
まとめ
クラウドストライクの株価は、デルタ航空からの法的措置の可能性により大幅に下落しました。しかし、専門家の見解によれば、この事件が同社の長期的な成長に悪影響を与えることはないとされています。市場の反応を注視しながら、クラウドストライクの今後の動向に注目する必要があります。
＊過去記事はこちら クラウドストライク CRWD