オン・セミコンダクター株価急騰!第2四半期業績で予想を大幅に上回る

オン・セミコンダクター(ON)の株価が第2四半期の業績と売上が予想を上回ったことを受けて7月29日の市場で大幅に上昇しました。同社は、自動車や産業市場向けの電力やセンサー分野のチップ製品を製造しており、2024年第2四半期に17億4000万ドルの売上と1株当たり96セントの調整後利益を計上しました。この業績は、ファクトセットが調査したアナリストのコンセンサス予想(売上高17億3000万ドル、一株利益92セント)を上回りました。

第2四半期の業績ハイライト

  • 売上高: 17億4000万ドル
  • 調整後利益(EPS): 1株当たり96セント
  • アナリスト予想: 売上高17億3000万ドル、EPS 92セント

前年同期の売上高は20億9000万ドルで、1株当たり利益は1.33ドルでした。これに比べると、今回の四半期は若干の減少が見られますが、アナリスト予想を上回ったことは大きなポイントです。

第3四半期の見通し

オン・セミは、第3四半期の調整後利益が1株当たり91セント〜1.03ドル、売上高は17億ドル〜18億ドルになると予想しています。アナリストのコンセンサス予想は1株当たり97セントの調整後利益、は17億8000万ドルの売上です。

フォルクスワーゲンとの提携

オン・セミは今月初め、フォルクスワーゲン(VWAPY)に自動車部品を供給する契約を発表しました。この発表により、オン・セミの株価は6.6%上昇しました。

*過去記事「オン・セミの株価急騰!フォルクスワーゲンとの契約がもたらすEV業界の変革

CEOのハッサン・エル・クーリー氏は、「フォルクスワーゲン・グループとの最近の供給契約に反映されているように、当社はまた、欧州、北米、中国の主要グローバルOEMとの生産を拡大する中で、自動車における炭化ケイ素のリーダーとしての地位を強化し続けている」と述べています。

株価の動向

ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、オン・セミの株価は29日に12%上昇し78.80ドルとなり、2022年11月10日以来最大の上昇率を記録しました。同社の株価は、S&P500種株価指数の中で最も良いパフォーマンスを示しましたが、需要や競争上の逆風により、今年に入ってからは5.7%下落しています。

アナリストの評価

シュティフェルのアナリスト、Tore Svanberg氏はオン・セミの格付けを「ホールド」とし、目標株価を72ドルとしています。同氏は先週の決算発表前のリサーチノートで、「現在の景気後退の中で、主にマクロ的な懸念に根拠を置いている」と記載しています。具体的には、自動車市場へのエクスポージャーが潜在的な逆風であること、そして自動車市場は下期にかけて弱含みで推移していると指摘しています。

まとめ

オン・セミコンダクターの第2四半期業績は予想を上回り、株価も急上昇しました。フォルクスワーゲンとの提携や今後の展望についても明るい見通しがありますが、マクロ経済の懸念や自動車市場の動向には注意が必要です。投資家としては、これらの要素を考慮しながら戦略を練ることが重要です。

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